cinema(2000)

バーティカル・リミット よくもこんな危険な所を撮ったと感心させられる山岳シーンの数々。1999年8月から2000年2月までの7ヶ月間、ニュージーランドのクック山岳地帯とクイーンズダウンでロケが行われ、しかも作品に信憑性を持たせるために、標高8000mの地点で撮影したとのこと。
ロッククライミング中の事故で、兄は妹と自身を救うために父の命綱を切ることを決断。妹はそれを許せなっかった。その後兄は写真家となり、妹は父の夢を追って登山家になった。やがて妹はK2登頂隊に参加した、しかし、天候異変による雪崩で標高8000mのクレバスに落ちて閉じこめられてしまう。
妹を救うためにK2に足を踏み入れる兄、タイムリミットは22時間!人間の生への執着と限界への挑戦が、世界第二の高峰でありもっとも刺激的な山であるK2繰り広げられる。
山好きの私には最高に面白い映画でしたが、高所恐怖症の人にはまず無理でしょう。
”バーティカル・リミット”とは高度限界。
バトル・ロワイアル 多発する少年犯罪・・・大人達は恐るべき法律を可決した・・・。新世紀教育改革法案、通称”BR法” 「人生はゲームです」 「この国はすっかりダメになってしまいました」 「そこで今日はみんなにちょっと殺し合いをしてもらいます」今回も十五才が主人公だが「学校W」とは、もちろん全く違います。
「仁義なき戦い」の深作欣二監督が問題小説を映画化したもの。容赦無しの殺し合いのシーンは目を背けたくなるほど過激で物議を
醸し出しているとのことですが、確かに後味はよくない。・・ が考えさせられるものもあります。
物語は「教師キタノ(ビートたけし)は中1の担任の時こけにされた思い出が心の傷として残っている。21世紀の日本、やりたい放題の子供らにBR法が適用。無人島に送られた生徒42名は再会したキタノの監視の下、
互いに殺し合うゲームをさせられる。しかも期限は3日間・・・。
十五才
学校W
ー学校に行かなくなってもう半年たつ・・・机には僕のかわりに金魚が泳いでいるそうだー ”少年は旅に出た七千年の歳月を生きた縄文杉に逢いたくて”
いい出だしでしょう。山田洋二はやはりいい。単純なストーリーの中にです(年のせいもありますけど)。
旅で出逢ういろんな人間(おやじ、中年、おばさん、自閉症の子、老人)とのふれあいの中で成長していく・・・。
「なぜ学校にちゃんといく子がいい子なの?」と、まじめで親孝行の女子中学生が母親に聞きます。子供の心は子供でなければわからないのかもしれない。
”いそぐ必要はない 君の速さで歩けばいい 君が君でいることが何よりも 大切なんだから”(ナカムラミツル)
以前、「つれづれ日記」にも書きましたが2000年6月、松竹大船撮影所最後の作品です。
 是非、観てください。
オータム・イン・
ニューヨーク
”愛することは生きること” 男48歳、、レストラン経営者で独身のプレイボーイ。女22歳、心臓を患い長くてあと1年の人生。この二人がニューヨークで出逢う。
「プリティー・ウーマン」のリチャード・ギアと「17歳のカルテ」
のウィノナ・ライダーの共演。
「人は皆誰かに愛されたいと願っている。そしてその愛が永遠に続くようにと、年齢もタイプも全く違う二人、そして限られた時間と命、様々の問題を抱えながらも愛し合う二人の悲しいまでに切ない運命・・」監督は「ラスト・エンペラー」に出演していた女優のジョアン・チェン、各シーンが女性らしい優しさに満ちている。
また、
戸田奈津子翻訳のセリフがいい。どうしようもないプレイボーイがホントの愛に目ざめて彼女の心を取り戻そうと「君を愛させてくれ・・」クリスマスプレゼントに何がいい「苦痛・不安・・・そして幸福、君からいっぱいもらった」 「今のこの時・・・」 最後の最後のラストシーンに監督のメッセージがあるような気がします。
ウィノナ・ライダーがすごくいい。なお、この映画の中でウィノナが着用している洋服はほとんどが私服とのこと。
インビジブル インビジブル(目に見えないもの)=透明人間の物語です。監督が「氷の微笑」「トータル・リコール」のポール・バーホーベンと聞けば何となく面白そうでしょう。
最新SFXを駆使して描く”透明人間”とは?皮膚が消え、筋肉が消え、血管、そして内蔵、骨格が薄皮を剥がすように消えていく・・・。又、消えたあと、水・煙・血などにふれた部分が見え隠れするシーンも必見の価値あり。今まで見たことのない映像体験をすることになるのだそうです。
物語は「政府は、機密に肉体透明化プロジェクトを進めていた。リーダーの科学者ケインは自ら人体実験に踏み切った。しかし、透明化した彼の肉体は可視化の血清に反応せず回復不能の状態に”透明”の力の虜になった彼は次第に狂気の行動へと暴走していく・・・・」

昔から透明人間の映画は何本か作られていますが、さすがにSFXの時代。映像の世界だったらどんなことでも出来るという感じです。
前にこのコーナーで紹介した「アンドリューNDR114」にしろこの手の映画は日本人の手で作ったらこんなに面白くはできないと思います。
X-メン DNAの突然変異により特殊な能力を持つ”ミュータント”。彼らはその特異性を理解できない人間たちから阻害される存在だった。カナダの雪深い国道沿いのバー。家出少女ローグはドッグファイトで圧倒的な強さをみせる男と出会う。彼が自分と同じミュータントであることを知り親近感を感じた彼女は彼のトラックに乗り込むが突然毛むくじゃらの巨漢に襲われる・・・・ところから始まる。 何となく面白そうでしょう。
アメリカ・コミック史上最高の人気作。「バットマン」 「スーパーマン」に続き映画化されたとのこと。監督は「ユージュアル・サスペクツ」のブライアンシンガーです。
物語は、人類との共存を望むミュータントチーム「X−メン」と人類を滅ぼしミュータントの世界を作ろうとするチームとの闘いです。
ある評に、「この手のコミックスの映画としてはきわめて珍しい、内面で勝負する作品。つまり、派手でパワフルなVFXの見せ場ではなく。渋めの実力派演技人がまるでシェークスピア劇のように・・・」とありましたが。まさにそのとおりで「マトリックス」とは違う面白さでした。(続編を意識してあります)
長崎ぶらぶら節 「book」のコーナーにも書きましたご存じ「なかにし礼直木賞受賞作品」の映画化です。
小説より映画の方が出来がよかった。ただし、あまりにも原作を忠実に映画化しすぎた、主演の渡哲也が初演の舞台挨拶で「セックスがない映画はつまらない・・・」吉永小百合は「ラブシーンの多い作品をぜひ」と言ったとか。
ヒロインのたえる愛が小説と違い映像となると何となく物足りなくなるのは仕方ないのかもしれません。今の女性(男も同じ)にはまずできない愛情物語でしょう。
吉永小百合のすばらしさで持ったような作品です(サユリストの私ですから・・・)。
監督の深町幸男は「夢千代日記」の監督ですから小百合ちゃんはしっかりと綺麗に撮ってありました。それと脇役の中で長崎出身の原田知世がよかった。
日本映画のしっとりとした良さはでています。
シャンハイ・ヌーン 「ラッシュアワー」に続きジャッキー・チェンハリウッド進出第二弾!舞台はアメリカ・ネバダ州大西部。
1881年、中国から美しきプリンスが何者かに誘拐された。身代金受け渡しはネバダ州カーソン・シティー。救出する任を受けた近衛兵のジャッキー・チェン、そしてヒョンなことから列車強盗のオーウェン・ウイルソンと一緒になり、2人でプリンスを助けるというもの。
昔、三船敏郎、アランドロン、チャールズ・ブロンソンの三大スターの競演で話題を呼んだ「レッド・サン」を何となく思いだした。(古すぎるでしょうか?)
評の中には「21世紀の”インディージョーンズ”になる!早くも続編決定」とあったが、それほどとは・・・。
ハリウッド進出ものとしては、前作の方が面白かった。ジャッキー・チェンには西部劇は似合わない。
ホワイトアウト ある雑誌に「日本映画だってやればできるんです。黒沢明の”天国と地獄”佐藤純弥の”新幹線大爆破”級の面白さ」とあった。しかも封切り初日東宝日劇では徹夜組1700人、それも午前5時から上映とのこと。
原作は95年版「このミステリーが読みたい」で1位と聞けば観たくなります。ただし、原作は読んでいません。
一言で言えば邦画のアクションものはこのくらいが限度かなという感じ。結構スリリングでダイナミックなんですけど・・・外国ものと金のかけ方が違うのかな〜

物語は、武装テロリスト集団が日本最大の巨大ダム(黒部)を占拠、ダム職員を人質に政府に対して50億円を要求。雪に包まれたダムは完全な要塞と化した中、一人難を逃れたダム運転職員が親友の恋人を守るために単身戦いを挑む。といったもの。
何かダイハードをしっかりと思い出してしまいました。    舞台が雪の黒部ということもあり暑い夏には涼しい映画です。
TAXI 2 前作に続き制作・脚本はリュック・ベンソン。CG一切なしすべて本物のカーアクションをお楽しみください。
”コンニショアー”サミットでフランスに来た日本の防衛庁長官が謎の組織に誘拐された。お馴染みスピード狂のタクシー運転手と新米刑事が「ニンジャ作戦」を開始する。理屈無しに楽しめます。こういうのも映画の良さです。

相変わらずの笑いとカーアクションは健在。今回はプジョーと(今話題の三菱)ランサーのと戦い(三菱はせっかく宣伝になったのに残念でした)。
前作の方がカーアクションでは勝っているようです、笑いは今回が勝ち。

5月に旅行したパリの街が舞台、どうして撮影したんだろう!
夏バテした頭と体にいい映画でした。
リプリー 他人の人生を欲しいと思ったことはありますか? アランドロン主演の往年の名画「太陽がいっぱい」と同じパトリシア・ハイスミスの小説を新しい感覚で描いいます。監督は「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー監督賞を受賞したアンソニー・ミンゲラ
物語は「NYに住む貧乏青年トムは、ある富豪からイタリアに行ったまま戻ってこない息子ディッキーを連れ戻すように頼まれる。イタリアでトムは、気ままな豪遊生活を送るディッキーと会い、やがて贅沢なライフスタイルと奔放的なディッキーに憧れていくが、それが悲劇の始まりだった・・」
これはこれでとても良い出来なんですが、私たちの年代はどうしても前作と比べてしまいます。やはり映画はその時代を映しています。
今の時代が複雑ということがよくわかります。
私自信は「太陽がいっぱい」から離れることはできませんが息子の年代はもちろん違うようです(もっとも前作は観ていないようですけど・・)。
M:Iー2 ついに観ました。映画キチガイのKochnが何故観ないのかと思っていた人もいたのでは?(誰もいないか)人気の映画は初めの頃多いですからね。
ところで感想、文句なしに面白い。肩が凝らずスカッとしたい人にはもってこいです。もっとも観ていてはらはらドキドキ、力は入ります。
監督は大好きなジョン・ウー。「フェイス・オフ」を観た人はわかると思いますが、あの感覚です。スローモーションを多用したアクションシーン、これでもかこれでもかと最後まで息がつけません。”アジアの雄”とハリウッドが組んだ改作、次はどんな映画を作るのだろうと心配になります。
「フェイス・オフ」のモーターボートがバイクに変わっていますのでスピードからスリルまでバージョンアップしています。
アンソニー・ホプキンズは何だったのとか小さいところは気にしないで観てください。エンターテインメントなんですから。

蛇足:トム・クルーズはこの映画で約120億円がフトコロにはいるそうです。
ジュブナイル 「ジュブナイル」とは英語のyoung、youtful といった単語と類語だそうです。この映画では「夢を持ち続けること」「冒険する心を忘れないこと」「21世紀が希望のもてる新世紀であってほしい」「子供達に未来に対して夢を持ってほしい」といった意味が込められているとのこと。
観終わってとても優しい気持ちにはなるが、スタンド・バイ・ミー、ET、バックツー・ザ・フューチャー、ガンダムなどなど・・・新鮮味はほとんど感じられなかった。物語は、未来のロボットと出会うことから始まる冒険もので謎の宇宙船、宇宙人、次々と起こる怪現象など。
山崎貴監督が脚本もVFXも手がけています、監督の少年の心には乾杯です。
ただ、日本映画もっともっと頑張らなくては世界から取り残されるばかりでは・・・・。
(息子の掲示板でお勧めだったので観に行ったけど、子供連れでないと映画館に入るのが何となく恥ずかしいです。)
サイダーハウス・ルール 久しぶりに好きな映画に出会えたという感じでした。優しさが心に沁みる感動作です。
サイダーハウス・ルールとはリンゴ園にある季節労働者達の寝起きする小屋、そこの規則のこと。
本年度アカデミー最優秀助演男優賞・脚色賞受賞、監督は「ギルバートブレイク」のラッセル・ハルストレム。
孤児院で生まれ育った主人公ホーマーは院長の説得もきかず外の世界に強くひかれ孤児院から旅立つ。リンゴ園(サイダーハウス)で暮らすうち青年は愛に出会い、そして「生きる」ことの本当の意味を知る。「人の役に立つ存在になれ」一回り大きくなって帰ってきた。
「アメリカンビューティ」と同じ作品賞ノミネートならはるかにこちらがよかった。

今のところ私の今年度ベスト1です。
クロスファイア 観ないつもりでしたが観てしまいました(bookコーナーを書いたときは観ないつもりでした)。
監督は「ガメラシリーズ」の金子修介で若者には案外と人気があるようです(私はガメラは観ていません)。
あまり期待はしていなかったのですが、まあまあでした。脚本が良くできていて原作にない映画用ににうまくまとまっていました。
原作のラストとは違い”切なさ”より格好いいラストでした。
特撮は「ゴジラ」「ガメラ」「リング」を手がけたスタッフが迫力ある映像を作っています。
原作がいいので単なる荒唐無稽な話になっていないのがいいです。
ただ、主演の矢田亜希子がちょっと弱い、桃井かおりと永島敏行が良かったと思うのは年のせいでしょうか?
グラディエーター グラディエーターとは「剣闘士」のこと。
舞台は西暦180年のローマ帝国時代、偉大なローマ皇帝が世を去り、無慈悲な新皇帝は巨大コロシアムで戦士達に死を賭けた壮絶な戦いを繰り広げさせていた。その中に、皇帝より家族を抹殺され、奴隷の身として流刑にされた将軍がいた。彼はグラディエーターとして帝国への復讐を誓うのだった・・・・
特にこの時代のものが好きというわけではないけど結構面白かった。
「ベン・ハー」に「スパルタカス」をたして「続・荒野の用心棒」で割ったような面白さで、しかもこれらの映画より面白いとある評にあった。
監督は「ブレードランナー」のリドリースコット、主演は[LA.コンフィデンシャル」のラッセルクロウ。構想5年、総制作費1億ドルの超大作。
名優オリバーリードの遺作になりました。
映画ファンなら好きな映画と言えるかも・・・
エリン・ブロコビッチ 実話に基づいたサクセスストーリー! ジュリア・ロバーツがセクシーで負けない女を熱演。
胸元あらわな超ミニのヒロイン、離婚歴2回、子供3人、預金16ドルのついていない女性が交通事故に遭ったことがきっかけとなり・・・
弁護士、バイク野郎それに巨乳の支えで大企業相手に環境汚染を暴き、史上最高額の和解金を獲得する。
面白かったけど何か盛り上がりに欠けた(まさに、アメリカ人の好きなサクセスストーリーでした)。
この映画でジュリア・ロバーツが手にしたギャラはなんと2000万ドル(約21億円)とのこと、だから共演者がパッとしなかったのか・・・
制作費はほとんど持っていかれたわけだ
。 
映画着想は30年前、故・黒澤明をはじめとする日本の4人の巨匠(市川昆、木下恵介、小林正樹)が共同執筆した脚本とくれば面白さは観なくともわかる。しかも原作は大好きな山本周五郎。  (注:昆は当て字)
とある小藩の町奉行の命を受けた望月小平太。この男、ふるまいは不埒を極め”どら平太”と呼ばれていた。この藩の一画では売春・賭博などが横行しており、三人の親分がその巨額な利権を欲しいままにしていた。どら平太に与えられた任務は、この全ての腐敗をただすことだった・・・。   (脇役陣もいい)
何時の時代も哀しいかな悪いやつは同じようなことをしています。この映画のようにすっぱりとやれたら気持ちいいけど・・・・
ザ・ビーチ 「タイタニック」以来のディカプリオの出演作だが、今頃何でこんなテーマで映画を作るのだろう。
息子がタイ(バンコック)に行ってとてもよかったと言ったので何となく観てしまった。
旅先のタイで地上の楽園と呼ばれる孤島の伝説を知る、苦難の末たどり着いた「ビーチ」だが、果たしてそこは楽園か地獄か?
楽園というものは、自分の中にだけあるものなのか?追い求めすぎたら地獄、それとも最初からありゃしない。
人間の理想を追い求める姿と狂気。だれの心の中もみんな一緒ということがわかって怖くなるがはじめに書いたように、今更というテーマでもある。
アメリカン・
ビューティー
本年度アカデミー賞の作品賞以下5部門に輝いた作品、もしオスカーを獲ってなかったらヒットしただろうかと、ある評があった。
まさにその通り、しかも、内容・面白さを他人に説明するのは難しいとも。
アメリカの(現代社会の病理が潜む)郊外、典型的な中流家庭の親子3人が主人公、ラストは幸福感を覚えるか、後味が悪いかどちらかだろう?

「アメリカン・ビューティー」とはよく言ったもので普通のホームドラマかと思って行ったところとんでもなかった。
最初おかしくてだんだん怖くなります。
監督、脚本ともこれが最初の作品とのことだが非凡な才能には違いない。興味を持った人は観てください。
アンドリュー
NDR114
約200年間にわたる物語。そう遠くない未来のある日カリフォルニアに済む一家がアンドリューと名付けられた家事用ロボットを買う。
ところが、このアンドリューが他のロボットと違いだんだん人の心を持つようになる、しかし、何十年も暮らすうちに自分だけが変わらないという現実に孤独感を抱き始め、人間になりたいと望むようになるが・・・

「ミセス・ダウト」の監督クリス・コロンバスとロビン・ウイリアムズが組んだ<人間であることの素晴らしさ>を感じさせるヒューマンドラマ。
コミカルでユーモラスな中に人間であることの意味や人を愛することの大切さを見つめ直すという深いテーマが隠されている。お勧め!
 (JAL407便:シベリア上空にて鑑賞)
グリーン・マイル 3時間8分という長さを全く感じません、まとまりとしては小説より映画の方が一枚上の感じがする。
「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督、トム・ハンクス主演それに監督が「第一希望の役者が揃った」と自負する脇役がみんないい。
デヴィッド・モース(交渉人)、バリー・ペッパー(プライベート・ライアン)、ジェフリー・デマン(xファイル)等々
一人の死刑囚が刑務所に入ってくる、彼の名はジョン・コーフィ。世の中のあらゆる苦しみを自分のものとして、命の奇跡を生み出す男。
不思議な癒しの力・・・・。彼の物語を見た人は気づくことになる「人間には、誰にでも、それぞれの歩むべきグリーンマイルがあることを」。
衝撃のラストへぐいぐいと引っ張っていきます。      「グリーンマイル」の意味はbookのページを参照してください。
スリーピー・
ホロー
「月夜の晩は、無くした首がすすり泣く」 ニューヨーク郊外にある呪われた村”スリ−ピーホロウ”で、謎に満ちた連続殺人事件が発生。
被害者は皆首を切られしかもその首は行方不明、それに犯人も首がない・・・・”ゴシック・ホラー・ミステリー”
アメリカ人なら誰でも知っているという古典的ホラーをティム・バートン監督(「マーズ・アタック」「シザーズハンズ」)がよみがえらせた。
私の甥っ子のお薦めでしたがとってもよくできた映画でした。
ホーラーと言っても怖いとか気持ち悪さはありません、どちらかというと謎解きの面白さです、怖がらずに是非観てください。
ファンタスティックな村の雰囲気を出すためのセットなど美術もとてもすばらしい。
ストーリー・オブ・ラブ ”愛に賞味期限はありますか?”  ”僕の最高は君だ” とあるけど、面白くなかった。
ブルース・ウイルスが似合わない、ミッシェル・ファイファーはとてもよく、ラストの彼女のセリフは泣かせる。
「恋人達の予感」のロブ・ライナー監督で少しは期待したのだが・・・
結婚15年目で夫婦の危機を迎える2人・・・恋愛、結婚、子供たち、「いったいいつから、自分たちは見つめ合うことをやめてしまったのだろうか?」どこにでもあるような話し。
音楽はエリック・クラプトンでとても良い。
アンナと王様 ユルブリンナー主演のミュージカル「王様と私」とは全く違った仕上がり、シャル・ウイ・ダンスは出てこない。
(ただし、9秒間のダンスシーンに9日間かかって撮影したとのこと)
ジョディ・フォースター&チョウ・ユンファ主演の超大作(制作費7000万ドル)としてリメーク。
1862年イギリス人女性アンナはシャム(現在のタイ)の王室の子供達に英語を教えるために遠いアジアの国へ息子とやってくる、自分の生まれ育った環境とは違う中で、王との間に理解と友情が育っていく。
人間、生きることへの尊厳をジョディー・フォスターがはまり役で演じている。
全編マレーシアロケ、国王の宮殿や寺院、当時の町並みを再現したという巨大なセットがすごい。
シュリ 海峡を越えた隣の国で素晴らしい映画が出来た(完全に日本映画を越えています)。
ハリウッドとヨーロッパの香りがしないでもないが、北朝鮮との民族分断の悲劇を背景にした壮絶なアクション、そして切なく胸をしめつける、哀しいまでのラブロマンス・・・やはりハリウッドとも違う。
リュック・ベンソンの「レオン」のラストとダブりました。
もちろんラストは涙・涙(年のせいでしょうか?)。少し、重いという人もいますけど・・・観てみてください。
タイトルの「シュリ」とは、朝鮮半島固有の澄んだ川の水にのみ生息する体長7〜8センチの淡水魚で、南北を自由に行ききできる自由と統一の象徴。
雨あがる 「人間何をしたかではなく、何のためにしたか・・・あんた達、木偶の坊にはわからない」
「やさしさが時には人を傷つけるんですよね」
”見終わって晴れ晴れした気持ちになる映画”と黒澤明の制作ノートに書いてあったとのこと。
ラストシーンのみを残した黒澤明の未完のシナリオを助監督の小泉堯史が完成させ監督した。

宮崎美子のけなげだが強い女、原田美枝子の強そうだが哀しい女、観たあとホントにさわやかな気持ちになった映画でした。  原作は大好きな山本周五郎です。
エンド・オブ・デイズ マー面白かった、久々のシュワルツェネッガーだった。
1000年に一度星が一直線に並ぶときその扉は開き、最強の敵が現れる・・・・
1999.12.28から4日間悪魔と人間との闘い、人間が悪魔に勝つはずはありません。でも、2000年を無事に迎えることが出来たのはシュワちゃんのお陰です。よかった!よかった!
ハリウッドの金をかけた映画もちょっと退屈します
ブレア・ウィッチ・プロジェクト 制作費400万円で全米で120億円もの大ヒットを記録した新感覚サスペンス・・・ 魔女伝説の森に消えた3人の学生、1年後発見の手持ちビデオの画像が怖い。 怖々と観に行ったが車酔い(?)をしてしまった(理由は観に行くとわかります)。 ストーリーの運びは非常によい・・・インターネットから評判になった映画です。
この映画の真相や状況を知りたかったらインターネットで公開しています。
http://www.bwp-jp.com/main.html
注意:車酔い・船酔いをする人は酔い止め薬を持っていった方がいい。
海の上のピアニスト このような人生があるのだろうか? 船で生まれ、一度も船を下りなかったピアニストの伝説(たった一度の恋でも・・・ちょっと哀しすぎます)。
名匠ジュゼッペ・トルナトーレ(ニューシネマパラダイス)が描く、しっとりとした大人の寓話。
「いい物語があって、それを語る人がいるかぎり、人生、捨てたもんじゃない」
まさに私好みの映画です(映画ファンにはたまりません)。
音楽もとてもいい(サウンドトラックのCDを買った