cinema(2004)

ハウルの動く城 「18歳の少女ソフィーが荒地の魔女に呪いをかけられて、90歳の老婆になってしまう。そんな彼女の前に現れたのが、魔法使いのハウル。二人はハウルの「動く城」で奇妙な共同生活を始める・・・。」と言うところから始まります。
ファンタジー+冒険活劇ですが、今回は今までの宮崎作品とはちょっと違う感じです。物語が思うようには展開しなくてあまり、起承転結にこだわっていないようです。
でも、
宮崎アニメならではの飛翔シーン、火の悪魔カルシファーや案山子のカブなどといったユニークなキャラクターも登場して、ワクワクする面白さは相変わらずです。
海猫 2002年版BOOKに紹介した本の映画化です。原作は親子3代に渡る、激烈な愛の物語でした。前編、後編からなる原作のうち、今回の映画は前編にあたる薫と邦一(兄)、そして広次(弟)の壮絶で哀しい愛の物語を中心に描いてあります。
薫役の伊東美咲は、原作の描写に忠実な容姿であり、伊東美咲をイメージして原作の薫を生み出したのではないかと思うほどぴったりです。それと兄に佐藤浩市、弟に仲村トオル、母に三田佳子と芸達者で固めてあり見応えがあります。
前半だけを映画化がしたせいか、原作より哀しく切ない物語になっています。
隠し剣
鬼の爪
監督が『ひたすらつつましく大声を出すこともせず ひたすら身の丈にあった人生を静かに生きることをした侍たちを敬意を込めて描きたかった』と言っています。
「たそがれ清兵衛」に続く藤沢周平の時代小説の映画化です。監督も原作者も大好きですから言うことなしです。「主人公は海坂藩の平侍、片桐宗蔵。彼の家は母親と妹、それに女中奉公に来ていた百姓娘・きえの4人暮らしだったが、宗蔵のきえへの想い、自分の意思とは関係なく友人を斬らねばならなくなった苦悩。身分という壁に阻まれたきえとの恋、上司の命令を絶対とする侍社会の掟など」いつの時代も一緒です。
ツイステッド 寝た男たちが次々と殺されていく・・・犯人は”私”?
『存在の耐えられない軽さ』のフィリップ・カウフマンが監督したミステリーです。
自分さえも信じられず追い込まれていく新人女性捜査官のサスペンス。次々と起こる殺人事件に、常に自分が関わっているとしたら…最後まで何が真実か判らない
・・物語は「サンフランシスコ市警の殺人課捜査官へ昇進したジェシカは、パートナーのマイクとともに、撲殺された水死体の捜査に取り掛かる。被害者は、ジェシカが一晩だけ夜を共にした男だった。しかも連続殺人事件へと・・・」ミステリーファンの方はどうぞ・・。
ヴィレッジ 「シックスセンス」のM・ナイト・シャラマン監督の作品です、でもホラーでもないし、サスペンスでもない?。監督は「時代物のラブストーリー」を作りたかったそうです。
物語は『1897年、米ペンシルバニアの小さな村。村の周囲を取り囲む森には恐ろしい存在がいるため、村人が森に入ることはタブーとされていた。だが、村で皮を剥いだ動物の死骸が発見され、誰かがタブーを破ったのではないかという疑惑が持ち上がる。・・』
この映画のテーマは愛です。「これは、大人のためのおとぎ話になっている。まるで赤ずきんのように愛とジェラシーが森の中でせめぎ合う」と・。面白いです。
誰も知らない 88年に起こった「西巣鴨子供置き去り事件」をテーマにして映画で、主演の柳楽優弥(やぎら・ゆうや)が今年のカンヌ国際映画祭で主演男優賞に輝きました。
『アパートに暮らす母(YOU)と4人の子供たち。母はそれぞれ父親の違う子供たちを世間の目から隠すように、学校にも行かせず部屋に閉じこめ、仕事に出かけていく・・。ある日、母は現金20万円と「しばらく頼むね」という書置きを長男に残し姿を消してしまう。』
別れるとき母親が「お母さんが幸せになっちゃいけないの?」と言う。しかし家族の幸せに眼をつぶった母親個人の幸せを、本当の幸せと呼べるのか?難しいです。
トスカーナの休日 アメリカで200万部のベストセラーとなった小説の映画化です。
愛を失った女性作家がトスカーナに恋をする物語です「きっかけは、離婚のショックから立ち直るための、ほんの気まぐれの傷心旅行、だがトスカーナ地方を訪れた女性作家フランシスを待っていたのは、まさに【運命の出会い】でした。魅力的なイタリア男性とではなく、築300年の荒れ果てた一軒の“家”と!やがて人生をキラキラと輝かせるイタリア的ライフ・スタイルは、魔法のように少しずつフランシスの心を癒していきます」
実に素敵な映画です。映画を観ると誰もが一度はトスカーナを訪れたいと思うでしょう。
華氏911 待ちに待った映画・・。ブッシュの顔が我が国の首相としっかりだぶってしまいした。
「権力や財力や武力よりも強いものがある」ことを教えてくれます。『ポチ日本の飼い主の正体が見られる・・・』という評がありましたが、まさにその通りでした。

息子をバグダッドで亡くした母親がホワイトハウスの前で『人がこんなに無知だなんて』と涙で語るシーン!監督が議員に『あなたの息子をイラクに』とパンフレットを差し出すシーン!貧しいから怖くてもイラクに行かざるを得ない若者!いつも犠牲になるのは貧しい人だけ。「何のための戦争なのか?」人々よ目を覚まして・。すばらしい映画です。
スイミングプール 2003年に紹介した「まぼろし」「8人の女たち」の監督フランソワ・オゾンの作品です。
『ミステリー作家サラは、執筆のため南仏の美しい自然に囲まれたプール付きの別荘を訪れる。そこに社長の娘ジュリーが現れ、2人の奇妙な共同生活が始まる。毎夜違う男を連れ込んでは騒ぎ回るジュリー。最初は苛立つが、瑞々しい肢体で男を誘惑するジュリーに、サラは興味を持つようになる』エンドマークが流れる瞬間まで謎が消えない知的なミステリーです。ラストでストーリーの全容が明らかになるかと思いきや、観る者はまんまと嵌められてしまいます。
フランスの香りが素敵な映画です。
ブラーザーフッド 『シュリ』のカン・ジェギュ監督作品です。公開から25日間で800万人を動員、韓国映画史上最大のヒット作品となったそうです。アメリカ帝国主義と共産主義の犠牲になった朝鮮民族の悲劇です。戦争大好きなブッシュとコイズミに観せたい映画です。物語は「1950年ソウル、兄弟は母親、婚約者とその弟妹と一緒に幸せに暮らしていた。ところが朝鮮戦争勃発で、兄弟は揃って徴兵されてしまう。自分を犠牲にしてでも、高校生の弟を守り、その将来に夢を託していた兄は、戦場で手柄を立てて太極勲章を授与されれば、弟の除隊を認めるという上官の言葉を信じ、命知らずの戦士へと変貌して行く」儒教思想の強い韓国ならではですが泣けて仕方ありませんでした。
ハリ・ポタとアズカバンのの囚人 遅ればせながら三作目を観ました。「アルフォンソ・キュアロンを新監督に迎え、色んな部分で映画の風合いも“大人っぽく”した」とのことでしたが、確かに前二作よりわかりやすくなっていました(もっとも慣れてきたせいもあるのでしょうが)。原作を読んでからかなり経つのでそれなりに面白く感じましたが、物語の軸になるシリウスの個性や過去の経緯はほとんど描かれることがなく、たった一言で真実が説明されるだけと言うのが何とも寂しい気持ちでした。『父親探し』『自分を救うのは自分』という教訓やいろんな仕掛けはありますが今一つ突っ込みが足りなかったような気がします。
ウォルター少年と、夏の休日 ロバート・デュバルとマイケル・ケインそれに”シックスセンス”の名子役ハーレイ・ジョエル・オスメント主演の感動ものです。こんな映画にはモロ弱くなったkochanです。「真実の愛は永遠に滅びることはない」「本当かどうかは問題ではなく信じることが大切」と・。「父親のいないウォルター少年が母親から離れて預けられた田舎の家。テレビも無く近所の友達もいない。あるのは広い大地と、無愛想で頑固者のおじいさん二人と6匹の動物だけ・・」。観終わって“強く正しい男の生きざま”を、身をもって少年に示した老兄弟の優しさ。そして、幸福な“死にざま”に勇気づけられた映画です。
ロスト・イン・トランスレーション フォトグラファー・女優・デザイナーでもある1971年生まれのソフィア・コッポラが監督/脚本/プロデュースした映画です。彼女はコッポラ監督の娘です。アカデミー賞脚本賞受賞、ゴールデングローブ賞三部門を受賞するなど数々の賞を取っています。東京を舞台に「ハリウッドからCMの撮影に来ているボブ(40代半ば)とカメラマンの若妻シャーロット(22才)が同じホテルに泊まり、共に異国の地でいいしれぬ孤独と不安にさいなまされ眠れない夜を過ごしている。エレベーターに乗り合わせた二人がいつしか心を通わせ、安らぎを覚えていく・・・」外国人が感じた東京の描き方が面白いです。
スパイダーマン2 また観ました。前回も書きましたが『スーパーマン』『バットマン』とかこんなのが大好きです。前作から2年、物語は「大学やアルバイトに加え、スパイダーマンとして闘うピーターは、憧れのメリー・ジェーンとすれ違うばかり。スパイダーマンへの復讐を誓う親友のハリーともうまくゆかず、人間関係に悩む。そんな時、優秀な科学者であるDr.オクタビウスに会うが、彼は実験中の事故で凶暴な怪人ドック・オクに変身してしまう。」というものであらすじは特に目新しいものではありませんが寅さんと同じで結果はわかっていても楽しめます、それに恋に悩むスパイダーマンもかわいいものです。
クリムゾン・リバー2 ”ジャン・レノ×リュック・ベンソンが挑む最大の謎”とありましたが、2001年に観た一作目の方が遙かに面白です。アメリカ映画よりヨーロッパ映画の方が好きな私です、特にフランス語の響きには何とも言えないムードを感じます物語は『フランス・ローレヌ地方。12世紀に建立された由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が起こる。事件を追うニーマンス警視(ジャン・レノ)はそこに壁に埋め込まれた死体を発見する。死体の横には謎の紋章が。一方若手刑事の前に現れたキリストを自称する正体不明の男』 面白そうですが・・。
世界の中心で、愛をさけぶ 原作小説ではほとんど語られていない、成長し大人になった朔太郎を主人公として描いてあります。小説は過去の初恋の相手との回想から現在の自分を考えるところで終わっていますが、映画ではその主人公にもし婚約者がいたら、というストーリーになっており「現在の愛との対峙(たいじ)」といったテーマが加えられています。しかも、現在の恋人の役割が原作にない重大な意味を持っています。「先の未来」を見せてくれますが、過去のアキとの甘くせつない純愛はストーリーが分かっていても涙が出ます。高校生役の長澤まさみと森山未来がとってもいいです。
スキャンダル 「冬のソナタ」のペ・ヨンジュン初の映画出演作の韓国映画です。フランスの古典恋愛小説「危険な関係」を、18世紀の李朝朝鮮を舞台に映画化した、華麗で豪奢な恋愛ドラマです。物語は、儒教の教えが根付いた18世紀朝鮮に置き換え、女性の心を弄んでいく奔放な男女の姿を描いていきます。『一途な愛か、禁断の誘惑か』源氏物語の光源氏を思い浮かべますが、真実の愛にラストは泣けます。最近は、韓国、中国に日本映画が負けている気がするのは私だけでしょうか?18−R指定ですが、そんな過激な描写があるものでもありません。是非観てください。
キル・ビルVol.02 『Vol.1』は観ていませんがそれでも楽しめます。Vol.1は「花嫁姿のまま瀕死の重傷を負わされ、身ごもっていた子供をも殺されたザ・ブライドは、憎き「毒ヘビ暗殺団」のメンバーをすべて抹殺するために復讐の旅に出た」というものですが今回は残る三人の標的をさがしてテキサスの荒野へ。Vol.1が<憤怒と復讐>、Vol.2を<愛>のパートに分けた感じですが前作の日本映画への思い入れが今はマカロニウエスタンとカンフーへの思いがいっぱいです。B級作品として作った前作からすると今回は普通の映画になっていてタランティーノのすごさが分かります。ラストに時梶芽衣子の「怨み節」が流れます。
コールドマウンテン 本年度アカデミー賞6部門、英アカデミー賞13部門にノミネートされた作品です。『恋人が待つ故郷コールドマウンテンに向けて500kの道のりを歩き始めた男と、彼を待つためにそこを離れまいと誓った女がただ一つの愛を貫くために繰り広げる生の闘いを壮大なスケールの叙事詩として描きあげた至高のラブストーリー』とありました。まさに純愛です。たった一度の口づけで、互いが運命の相手だと知ったインマン(ジュード・ロウ)とエイダ(ニコール・キッドマン)。南北戦争によって引き裂かれた二人は・・・。ラストまで目が離せません。私の大好きなニコール・キッドマンが予想どおりよかったです。
きょうのできごと 京都の大学院に進学する正道(柏原収史)の引っ越し祝いに集まった仲間たち。映画監督を目指す中沢(妻夫木聡)と恋人の真紀(田中麗奈)、同級生のけいと(伊藤歩)、それに大学の友人達。みんな、いろいろな思いを抱えて酔っぱらった。それぞれがたくさんの思いを抱え、たくさんの出来事や、感情に出会っている。そして、夜が来て、また次の日の朝を迎える。『GO』の監督行定勲の作品です。かなり面白かったです。『過不足ない映画との共鳴』、『観終わったあとに心に残る幸福な連帯感』等と感想がありましたが、観終わって幸せをかみしめる映画です。クスクス笑い放しの2時間でした。
インザカット 調子はずれの『ケ・セ・ラ・セラ』で始まります。主演にメグ・ライアン、製作がニコール・キッドマンです「ウーマン・パワー・ムービー」。女性の「性」を鋭く切り込んだ、女性による女性のための問題提起作品』とありましたが、メグライアンがこんな役をとびっくりでした。物語は『静かな生活を送っていたメグライアンが、近隣で起きた猟奇的な殺人事件の犯人らしい人物を目撃する。しかし聞き込みにきた刑事と関係を持つようになるが、2人につきまとうように不審な出来事が続き、彼が犯人ではないかと疑うようになる。しかし、心の奥底にあった「性」が目覚めてしまい、激しい感情に揺れるのです』
恋愛適齢期 『人生の半ばを過ぎて出会う恋――。それは、初恋のようなときめきと、20代の恋にはない冒険と、思いがけない発見と、切ないほどのいとしさと、あふれる涙に満ちている』という謳い文句とダイアン・キートンがすばらしく綺麗ということで観に行きました。噂どおり素敵な映画でした。若い女性との恋愛遍歴を重ねる中年男性(ジャック・ニコルソン)が、交際相手の母親(ダイアン・キートン)に心惹かれ、そんな自分にとまどうという大人のラブ・コメディです、63才と55才の恋愛適齢期というタイトルがなかなかいいです。キアヌ・リーブスもキートンのもう一人の恋人で出ています。
ロード・オブ・ザ・リング
王の帰還
トールキンの冒険物語もいよいよ完結です。主人公フロドの呪われた指輪を葬る旅、邪悪な冥王サウロンとの壮絶な戦闘に、いよいよ終止符が打たれます。合戦シーンのスペクタクルは、シリーズ最大級といえるほどの大迫力です。一方で、フロドの心の闘いも緊迫感にあふれ、スリルを盛り立ててくれます。愛と冒険の物語!面白かった。2年前に原作を読んでから完結編まで長かったけど原作に忠実に作られたいい映画だと思います。アカデミー賞の作品賞、監督賞を始め11部門で受賞、11部門という受賞数は「タイタニック」(97)「ベン・ハー」(59)に並ぶアカデミー賞史上最多記録です。
ラブ・アクチュアリー ”キスしたくなる映画”とありました。『世の中のことがイヤになってくると、空港の到着ゲートのことを考える。多くの人たちが、我々の住む世界は憎しみと貪欲に満ちていると信じ始めているが。私はそうは思わないloveは至るところにあると思う。』12月のロンドン、秘書に恋をした英国首相、義理の息子との関係に悩む父親、ポルトガル人のメイドと恋に落ちる小説家、夫の浮気に気付き、悶々とした日々を過ごす熟年の主婦、親友の恋人に思いをよせる新進画家、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスターなど様々な人々の「愛」についての物語です。心が幸せになります。
ミスティック・リバー 『もう一つの「スタンド・バイ・ミー」を見るためにあなたは大人になった』とあった。
物語は「幼なじみの3人の少年、ひとりが誘拐事件に遭ったことから、次第に離れていくことになる。だが、25年後、彼らは殺人事件を契機に再会する。ひとりは被害者の父、ひとりは容疑者、ひとりは刑事として・・・」
第76回アカデミー賞の作品賞ほかの候補になっています。第61回ゴールデン・グローブ賞では、主演男優賞をショーン・ペン、助演男優賞をティム・ロビンスが受賞しまた。
なかなか見応えがあります。クリント・イーストウッド監督・音楽と多才に脱帽です。
シービスケット 『これが実話を基にしたノンフィクションの映画化だと知らなかったら、“作りすぎたドラマ”だと文句をつけていたかもしれない。アメリカで436万部も売った原作の人気もうなずける、3人の男と1頭の馬をめぐる波乱万丈、胸熱くなる物語なのだ』とある評にありましたが、まさにそのとおりです。この映画のキーワードは「人生をやり直す」ことです。かっこよく言えば『希望と勇気と努力と愛が未来を切り開いてゆくことに、素直に感動できる』映画です。一度や二度のつまずきは誰にでもあります、勇気を与えてくれます。主演は『スパイダーマン』のトビー・マグワイアです。是非ご覧ください!
半落ち 封切り初日に観に行きました。ラスト近くは涙涙・・・。ちょうど一年前に本を読んでいたので映画は映画として感動しました。物語はご存じでしょうが『アルツハイマー病の妻・啓子を殺した警察官の梶総一郎を主人公に、彼が殺害から自首するまでの空白の2日間の謎を巡って、梶を取り調べる刑事や検事、弁護士、新聞記者などが犯人の内面に迫っていく』というものです。小説が一人称で書かれているので映画化は難しいと言われていたがものの見事に成功しています。特に俳優の演技がすばらしいです(大河ドラマの出演者達のと違い・・)。
すべては愛のために 「トゥームレイダー」のアンジェリーナ・ジョリーの新作です。話は「80年代から90年代初頭にかけて、世界の紛争地域で人道援助活動を行った青年医師ニックと、イギリス上流階級の男性と結婚しているサラのロマンティックな愛の物語」です。ロンドンからエチオピア、カンボジア、チェチェンと4カ国10年にわたる叙事詩です。 ジョリーは実際に国連難民高等弁務官事務所の親善大使を引き受けているだけあって乗っています。
難民という重いテーマを真っ正面からとらえていますが「Beyond Borders」という原題を「すべては愛のために」という抒情的な日本語タイトルが物語を語っています。