cinema(2006)

椿山課長の7日間 朝日新聞の連載で、ブラインドタッチの教材として、そして単行本で3回読んだ本が映画になりました。2002年のbookに2回紹介してあります。突然死した冴えない中年課長が、美女の肉体を借りて七日間だけ現世に舞い戻る話」です。
中年課長が西田敏行、美女が伊東美咲という組み合わせが面白いですが映画としてもなかなかいいできでした。もちろん2時間に収めなくてはいけないので原作のようにはいきません。続けて浅田次郎ものの映画化ですが、最近の浅田次郎ブームはすごいですね。ファンとしては嬉しいのですが・・・。
地下鉄(メトロ)に乗って 『book』で2回も紹介した私の一番好きな浅田次郎原作の映画化です。
ラストの「親っていうのは自分の幸せを子どもに望んだりはしないものよ好きな人を幸せにしてやりな」これが切なすぎるのです。

堤真一、大沢たかお、常盤貴子、岡本綾という4人の俳優がすごくいいです。
ただ、親子のドラマと二組のラブストーリーでは、親子のドラマが印象として勝っていて、男女の愛をいささか語り足りえていないというか・・・原作を読んでいないと少し感情がわかりにくいかもです。しかし、いいです。
旅の贈りもの 『夜汽車のベルが鳴る、今ハートフルな旅が始まる』真夜中を告げる0時00分大阪発の列車。その列車に乗りんだ5人の男女が辿り着いた先は、「風町」という小さな港町。降り注ぐ眩しい太陽とともに、彼らがそこで出会ったものとは…?それぞれに悩みを持った5人(仕事だけに生きてきた男、家族に見向かれない男、恋人に裏切られた女、自殺志願の女高生、夢を追いかける女)がゆっくりと流れる時間の中で自分の人生を見つめ直していきます。こんな町に行ってみたい!中島みゆきの『時代』、中森明菜(山口百恵ではなく)の『いい日旅立ち』がこの映画にふさわしい感動を盛り上げてくれます。心が温かくなります。
出口のない海 原作・横山秀夫、監督・佐々部清というヒット作『半落ち』のコンビが山田洋次の脚本を得て再び組んだ、戦時中を背景にした青春映画です。戦争映画とはあえて言っていません。
トータル的には善意の人間たちが織り成す人情ドラマとなっているため、一方の若い命を戦場へと駆り立てたであろうと思われる、時の軍部の狂信的な空気感が薄いので、原作を読んで観た方が理解しやすいと思います。
こんな時代に生まれなくてよかったと思います、今度の首相は心配です。
マイアミ・バイス 80年代に一大ブームを巻き起こした伝説の刑事ドラマが映画になりました。「ヒート」のマイケル・マン監督ですから面白くないはずがありません。
物語は『刑事が使っていた情報屋の家族が惨殺されてしまう。FBIなどの機関が合同で捜査していた麻薬組織の情報が漏洩していることが判明し、そのルートを突き止めるべく二人が組織に潜入していくことに』フェラーリやパワーボート、ジェットまでも乗り回す格好良さ。銃撃戦も恐ろしいくらい迫力満点。しかし、その凄まじいアクション・シーンにもかかわらず、立派なラブ・ストーリーでもあります。
ハイジ やはり癒やされました、どんなに苦しくても前向きに生きていくハイジの笑顔に・・・。「アルプスの少女ハイジ」の実写版です。美しいスイスの山麓を舞台に、心優しい少女ハイジと彼女が出会う人々の心温まる交流が描かれます。
山の好きな私にとっては自然の美しさも魅力です。夕日に山が燃えるシーンなどキナバル山を思い出しました。

この映画を観たら誰もがハイジみたいに生きられたらいいなぁ〜と思うことでしょう。心がのびのびとしてきます。
スーパーマンリターンズ 何歳になってもスーパーマンものは大好きです。あんなに空を飛んでみたい?
87年の「スーパーマン4/最強の敵」以来約20年ぶりとなるシリーズ最新作です、本作は前シリーズ2作目の「スーパーマンII/冒険篇」の続編。『クリプトン星の3悪人を倒し、忽然と姿を消したスーパーマンが再び地球に戻ってきた。だが、宿敵レックス・ルーサーは刑務所から出所し、かつての恋人ロイス・レインは他の男と暮らしていた…』というところから始まります。

エンドクレジットで『故クリストファーリーブ夫妻にささげる』と出てきます。
日本沈没 33年前に小松左京原作のこの本が映画化されました。当時、小説映画共に見て感動したものでした。この本は「第一部」の終わりで、最近第二部が出版され話題をよんでいます。三十年以上も前に『日本はこのままでいいのか?』という思いで「日本沈没」を書いたと作者は言っています。今観ても思いは同じです。
単なるパニック物の超大作というだけではなく、人間ドラマとしてもよくできています。物語はおわかりと思いますが極限状態の中で生まれる人間ドラマ・・・。年取ったせいか何回も涙していました。阿蘇・熊本城が初めにやられてしまいます。
M:i:III

『スパイ大作戦』不可能なミッションを遂行するスパイを描いてきた「M:i」シリーズ第三弾です。前作から6年ぶり、いろんな評はありますがこの暑い夏スカッとすること請け合いです。「前2作までは現役スパイとして果敢にミッションを遂行することに命をかけていたイーサンでしたが今回は結婚を控え現役を退いて教官となった彼が教え子を助けるだけの一時的な復帰、それがとんでもない強大な敵と対峙することに・・」というものです。高層ビルの屋上から別の高層ビルへ飛び移ったり、あり得ようのないシーンに気持ちがスカッとします。ァ〜ァ、面白かった!

二人日和 『ウチなあ あんたより一日でも一秒でも長生きしたげようとおもうてましたんえ』難病にかかった妻のセリフ。舞台は京都「かけがえのない夫婦の日常、古都の美しい町並み、自然が生み出す情景。だが、その穏やかな生活は妻の難病によって変わっていく。徐々に進行していく病と闘う妻を見守り、家事を引き受け、介護のために大事な店を畳むことまで考える夫・・・」藤村志保と栗塚旭が45年連れ添った夫婦を演じます。自主制作という厳しい条件ながら京都と映画を愛する人達によって作られた映画です。金をかけなくても素晴らしい映画は出来ます。
ダ・ヴィンチ・コード 1年半以上も前に読んだ本で細かいところは記憶が薄れていたので映画を観るにはちょうどよっかたです。あの物語を2時間半で収めるのはちょっと無理があったような気がします。細かい暗号解読などもすらすら行き過ぎた・・・仕方のないことでしょう。物語は『暗号や数列、秘密結社や聖杯伝説、絵画「最後の晩餐」に隠された秘密など・・』面白いですよ。ただし、原作を読んでいないと映画にはついていけない気がしました。世界でいろいろ物議を醸し出しています、上映禁止になった国もあったようですが理解できません。エンターテインメントでは済まないんでしょう。
佐賀のがばいばあちゃん 島田洋七の原作を映画化したもので、広島で生まれ育った洋七が貧しさ故に佐賀のばあちゃんにあずけられた8年間の物語です。愛と勇気をもらうことはもちろんですが「生きることへの賛歌」です。ばあちゃん語録がいっぱい出てきます、一つ一つが心にしみます。お気に入りをいくつか・・『悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすれば何ということもない』『人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切』『歴史が苦手=過去にはこだわらない。英語がダメ=私は日本人です。漢字がダメ=カタカナとひらがなで十分』・・。「三丁目の夕日」同様この時代の人は物より心で生きていました。物が多すぎる現代、誰がこんな世の中にした?
明日の記憶 渡辺謙が映画化した作品で、若年アルツハイマー病を患い不安にかられる男と、彼を必死に支えようとする妻の姿を描いています。評の中には「認識が甘い、現実はもっと残酷で厳しい」と言ったものもありましたが、いわゆる難病ものでお涙ちょうだいではなく仕上がっているので重くありません。結婚式のシーンで思わず拍手をしたくなったり、ラストで夫の記憶から妻が消えたときの樋口可南子の表情・しぐさなど名シーンがいっぱいです。厳しい現実に対し『生きていりゃいいんだ、生きていりゃ』と映画から愛と勇気をもらいました。ちなみに桃源郷のような介護ホームが出てきますが、安曇野の『ちひろ美術館』だそうです、いつか訪れることにします。
花よりもなほ 剣の腕はからきしダメな侍の仇討ち!『武士は武士らしく全力でぶつかって、桜の花のように散るまで』と武士道とはそういうもの?「誰も知らない」の是枝裕和監督が描く人情味あふれる時代劇です。仇討ちで江戸にやってきた若い侍が、人々とのふれあいを通して、人生の意味を見つめなおす姿を淡々と描いています。未亡人おさえ(宮沢りえ)に「お父上の人生があなたに遺したものが憎しみだけだとしたら、寂しすぎます」の中に武士道とは別の生き方を見いだし『散る花よりリアルな人生』に目覚めていくのです。私たちも仕事人生だけでは寂しすぎます。
寝ずの番 俳優・津川雅彦が3代目マキノ監督『マキノ雅彦』を襲名した初の監督作品です(中島らも原作の「寝ずの番」)。物語は「上方落語の一門で師匠、一番弟子、おかみさんが次々と亡くなり、それぞれのお通夜の席で”寝ずの番”をする弟子や個人ゆかりの仲間達が、悲喜こもごもの思い出話に花を咲かせる人情物語」です。15歳未満禁止のかなりエッチで危ない爆笑エピソードの連続(あまり、下ネタばかりという評もあり)、しかしそんな中に見える仲間達の強い愛情、絆が、小粋で心温まる映画になっています。映画を愛する人たちの作った映画という感じです。
かもめ食堂 東京から10時間、日本から最も近いヨーロッパのフィインランド、その首都ヘルシンキに日本人女性サチエが経営する「かもめ食堂」が開店しました。
サチエ『毎日マジメにやっていてそれでダメならその時はその時、やめちゃいます。でも大丈夫!』 ミドリ『世界地図を開いて、エイッ!って指さしたらフィインランドだったのです』 マサコ『猫を預かったので帰れなくなりました』
 このおかしな3人の女性が異国の地で繰りひろげる心がとっても暖かくなるお話です。
豊かな自然に囲まれた風景も見物です、邦画初のオール・フィンランドロケです。
アメリカ、家族のいる風景 この映画はアメリカ西部の青空のように澄み切った美しい仕上がりですが一方、酒、女遊び、薬物という人生転落の三点盛の境地にいる男が、自分の人生に足りないもの、それは家族であり愛であるということに気付くのですが、その時はあまりにも遅すぎたという悲劇的な要素も含んでいます。一人の男が抱える孤独を通して、血のつながりや家族の意味、失われたものと新たに生まれる愛について暖かく描いていてグッと来ます。広がるアメリカの原風景、そしてモンタナ州ビュートに残る古き良きアメリカの町並みなど見るべきところがたくさんあります。
ファイイヤーウォール 「ハリソン・フォード主演のサスペンス。家族を人質にとられ、銀行からの大金強奪を迫られた防犯システム専門家の孤独な戦いを、ノンストップのスリルで描き出す」という物語です。ハリソンフォード主演なら安心して観れます、その反面あまり面白くない?相変わらず強いアメリカのお父さんを演じています。でも歳をとっています。歳はとりたくないなぁ〜!(映画の感想から離れてしまいました)。
この映画を観て「私たちが安全だと思い込んでいるプライバシーとセキュリティーは、もはやどこにいても安全ではない」ということを思い知らされます。
プロデューサーズ 『史上最低のミュージカル作り?』 トニー賞12部門、史上最多受賞の傑作ミュージカルの映画化です。設定はは50年代、物語は「落ち目のプロデューサーと気弱な会計士。彼らは打ち切り確実の最低最悪なミュージカルを上演して、余った製作費をネコババしようと企む。だが、予想に反して舞台は大ヒットしてしまう」とうもの。主演の二人は舞台版と同じです、それにセクシーなスウェーデン女性役で『キル・ビル』ユマ・サーマンが絡んでいます。『久々のミュージカル・コメディの快作である』との評がありましたが、肩が凝らずに楽しめるエンターテインメントです。
ブロークバック・マウンテン アカデミー賞8部門にノミネートされた作品です。男同士の同性愛がテーマということもあり二の足を踏んでいましたが、ミーハーで観ました。物語は「1960年代初頭のアメリカ・ワイオミング。カウボーイのイニスとジャックは2人だけの厳しいキャンプ生活の中で愛し合うようになり、結婚後も密かに愛を貫いていく・・」というものです。「つかのまの牧歌的生活。それが2人にとっての「楽園」だったことに、失って初めて気づく痛み」とか「原罪を背負った人間の悲しみ」を描いていますが違和感はぬぐえませんでした。ただ切ない愛の物語ではあります。
天空の草原のナンサ まるで風景画のようなモンゴルの自然と遊牧民の素朴でたくましい生活……。と、初めて観るモンゴル映画です。監督はモンゴル出身の女性です。
とにかく素晴らしい映画です、今の私たちは全てを手に入れることが出来ますが人間としての本質を失っているのでは?と思い知らされます。『目標、売り上げ、事故・・・』私たちが毎日神経をすり減らしていることはいったい何だろう?こんな名作が九州では熊本、長崎、大分、宮崎の4県だけの上映です。メジャーばかり取り上げる大手、このことをみてもわかります。必見です!
ミュンヘン スピルバーグが1972年ミュンヘン・オリンピックで起きた襲撃事件と報復を題材として作った映画です。物語は「オリンピック開催中にイスラエル選手団がパレスチナゲリラの襲撃を受け、11人が死亡した。イスラエルの機密情報機関は報復のために暗殺チームを編成し、メンバーをヨーロッパへ送り込む」と言ったものです。一人の普通の人間が任務を遂行(殺人)していく中で『パレスチナ人にも彼らなりの理念と大義がある。一人殺しても、後釜が同じことをするだけ。報復に終わりはない』などと次第に頭をもたげてくる任務への疑問。ホントの平和とは何か?                                                      
シリアナ 「トラフィック」でアカデミー賞脚本賞を受賞したスティーブン・ギャガンが、全米ベストセラーとなったノンフィクション「CIAはなにをしていた?」を元に映画化した社会派群像劇とありました。CIA工作員、アラブの王族、米国の石油企業、イスラム過激派テロリストら石油利権の周辺にうごめく人間たちの運命を描いた。まさに今、必見の映画です。ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、アカデミー賞と受賞・ノミネートされています。ジョージ・クルーニー、マット・ディモン主演です。
『中東』その一番危ないことはニュースでは絶対に伝わってきません。
オリバー・ツイスト

「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督が。チャールズ・ディケンズの名作小説を映画化しました。物語は「19世紀の英国。天涯孤独の少年オリバーが救貧院を追放され、大都会ロンドンへとたどり着く。そこで彼は悪党フェイギン率いる子どもたちのスリ集団に加わるが、恐ろしい事件に巻き込まれてしまう・・・。孤児の少年オリバーが幸せをつかむまでの苦難の物語」です。
この本は、これまでテレビも含むと25回も映像化されているらしいですが、恥ずかしながら始めて観ました。やはり名作はいいです。

フライトプラン 強い母親をジョディ・フォスターが演じています。彼女ならではの映画といった出来です。「夫を不慮の事故で失い、その遺体を故郷のニューヨークに還すため、自身が設計した最新鋭旅客機に搭乗した飛行機設計士のジョディ・フォスターだが、フライト中に居眠りをした隙にひとり娘が姿を消してしまう。乗員や乗客は誰も娘を目撃していないというが……」というサスペンスです、『母は強し』です。
『他人のことには無関心』又は『アラブ人は・・』といったことも出てきます。高度一万メートルのサスペンスをお楽しみください。なかなか面白かったです。
亀も空を飛ぶ 世界の映画祭で28もの賞に輝いた、イラン、イラク合作の映画です。『この映画は心して観ないと衝撃が大きすぎて思考が止まります』とある人が書いていましたが、観終わったときは心にずしんと来ました。物語は2003年のイラク北部クルディスタンの小さな村。アメリカのイラク攻撃が始まろうというところから始まります。地雷の撤去により現金収入を得ている子供達が主人公ですが、子どもたちは片足が不自由だったり、両手を失っていたり、目が見えなかったり、両親を殺された難民だったり・。ニュースでしか知らない現実の姿に押しつぶされます。(フセイン、ブッシュ、小泉、情けな〜い)
博士の愛した数式 これが博士の愛した数式でした。本を読んだときにはこの数式の意味ががわかりませんでしたがこの監督の脚本は凄いです。「雨上がる」「阿弥陀堂だより」を観て期待を持っていたのですが予想どおりの映画に仕上がっていました。「直線の定義には端がない、無限にのびてゆかなければならない。しかし一枚の紙には限りがある。取りあえず紙に書かれた線分を本物の直線と了解しているに過ぎない。真実の線は心の中にある。見えないものは心で見るんだよ」と・・。        
スタンドアップ 『うまくいかない人生に必要なのは、小さな勇気だと教えてくれた』 鉱山で働くシングルマザーが、嫌がらせやセクハラを受け、“立ち上がる”までを描いた物語です。「暴力夫から逃げ出し、故郷の北ミネソタに戻って来たジョージー。2人の子供を養うため、彼女は給料の高い鉱山で働き始める。だが、その“男の職場”で執拗な嫌がらせを受け、追いつめられていく」というものです。
15年ほど前に起こった実話を元にしていますが、想像を絶するものがあります。アメリカという国は・・面白い(?)。
日本はまだひどいかも?
ハリ・ポタと炎のゴブレット 例のファンタジーも第第4作目になりました。3作までは原作を読んでいましたが今回は映画のみです。魔法界を揺るがす邪悪な敵、ヴォルデモートの復活、ハリーをはじめ仲間たちの恋愛模様など、主人公達も年を重ねて魅力的になっています。物語はクィディッチのワールドカップの会場。“死喰い人”が“闇の印”を空に刻んで卿の復活を予告するとことから始まり。ホグワーツの校長ダンブルドアは、来るべき暗黒時代に備えて魔法界が一致団結するため?に、三大魔法学校対抗試合の開催を決めるのです。見せ場一杯の楽しい映画です。
THE
有頂天ホテル
仕事柄観ましたよ!『能天気な総支配人、申し分のない副支配人、議員の元愛人の客室係、汚職国会議員、コール・ガール、不幸せなシンガー、死にたがる演歌歌手、ホテル探偵、大富豪などなど・・』大晦日のホテルに集まった人々、面白くないはずがありません。脚本家・三谷幸喜の監督第3作目の映画です。出演者も役所広司、佐藤浩市、松たか子、香取慎吾、唐沢寿明、麻生久美子、オダギリジョー、原田美枝子、西田敏行、津川雅彦と脇役にいたるまで演技巧者なだけに、どこにもダレ場がない最後まで楽しめるノンストップ・コメディです。是非ご覧あれ!
キングコング ‘33年の『キング・コング』を見て映画監督を志したピーター・ジャクソンが、『ロード・オブ・ザ・リング』の大成功を経て、30年来の夢だったリメークの製作を実現させた。というものです。もちろん、皆さんあらすじはわかっていると思います。私は何年の作品だったかは忘れましたがリメイクはこれで2回目です。それぞれ時代を映しています。本作もできはいいと思いますが中盤1時間くらい恐竜他との闘いがこれでもかというくらいに出てくるのには少しうんざりでした。でも、今回は『愛の物語』にしっかりまとめてありました。怪獣ものの好きなkochanでした。
理想の女(ひと) 文豪オスカー・ワイルドの戯曲の傑作「ウィンダミア卿夫人の扇」を、1930年のイタリア社交界に舞台を移し替えて映画化。正反対の恋愛観を抱くふたりの女性が、アンティークの美しい扇をめぐって繰り広げる愛と絆の物語です。
『奔放な恋愛遍歴を重ねてきたアーリンと、生涯を誓い合ったひとりの夫に純粋な愛を捧げるメグ・・』という物語と、もう一つの見どころが、各国のセレブが集うイタリアの隠れ家的リゾート、アマルフィ海岸の風景です。ユネスコの世界遺産にも指定されている豊かな景観が別世界へ連れて行ってくれます。