cinema(2007)

魍魎の匣 京極夏彦の人気ミステリーを、豪華キャストの共演で映画化。「1950年代の東京を舞台に、陰陽師でもある古書店主・中禅寺、相手の過去を見通す探偵・榎木津らが怪事件に挑む」というものです。じっくり構えて観ないと複雑な線が見えにくいかもしれませんが私はこんな映画大好きです。全く飽きずに引き込まれたしまいました。特に昭和20年代の東京の雰囲気が最高です、ところが何とこれは、上海の巨大なオープンセットを使って再現したとのこと・・。まず観てください、あらすじはあえて書きません。
ディスタービア ディスタービアとは「覗き見:他人の生活を知ろうとすること」
物語は『父の死をきっかけに事件を起こし、監視装置付きで自宅に軟禁された主人公は、双眼鏡で近隣住民の生活を覗いていた。ある晩、彼は血まみれのゴミ袋を引きずる男を目撃。ところが、付近で女性の行方不明事件が続発している』と言うものです、もちろんヒッチコックの『裏窓』がベースにあることはもちろんです『裏窓』ではギプスをつけた中年男が双眼鏡だけを頼りにしていたのに対し、これは、携帯・デジカメ・パソコンを駆使しています。
でも「覗きをすると怖〜いとになります」という教えかも?
ALWAYS・続・三丁目の夕日 2年前に公開され、興行収入35億円を記録した大ヒット作の続編。前作は昭和33年の話だったが、今回はそれから数ヵ月後の昭和34年春を背景にしています。物語は「前作で別れ別れのまま終わった茶川とヒロミ、そして二人にとっては息子のような淳之介の3人にスポットを当てて、彼らのその後を描いています」もちろん、鈴木オートもしっかりと絡んで2時間半という長さを感じさせません。また、映画の冒頭ゴジラが出てくるのも最高でした。(ネタばれでスミマセン)。それにしても私たちが育った昭和という時代はこんなにも人間らしかったのだとしみじみと振り返りました。
ボーン・アルティメイタム 03,05年と続き今回が3作目で完結編です。物語は「英国の新聞が、ボーンとCIAに関する記事をスクープした。ボーンはその記者に連絡を取って駅で接触。CIAの暗殺者の狙撃を逃れた彼は、失った過去を取り戻すため、ロンドン、ベルリン、マドリッド、タンジール、スペイン、モロッコ、そしてニューヨークへと飛ぶ」といったものでめまぐるしく世界を駆け、また動きも速くて目が回りそうでした。『007』シリーズが本来持っていた追跡劇×ロケーション・ムービーの要素を兼ね備えた、基本に則ったアクション映画でもあるとの評がありましたが面白かったです。
オリヲン座からの招待状 浅田次郎原作の映画化です。物語は「昭和30年代の京都。館主が亡き後、弟子の留吉は先代の妻トヨとオリヲン座の経営を引き継ぐ。周囲からその関係を非難されながらも、愛し合い、映画館を守り続ける2人だが、映画産業の斜陽化など、時代に翻弄されていく」というものです。宮沢えりがとってもいい味を出しています。特に取り立てて事件があるわけではないのにしっとりと胸に染みこんできます。原作者が泣いたとかいう映画です。特に浅田次郎と映画が大好きな私にはたまらない写真(映画)です。
シッコ 『華氏911』のマイケル・ムーア監督の作品です。今回は先進国の中で国民健康保険制度のないアメリカの医療制度を取り上げています。この国の医療制度は民間の保険会社が医師に給料を払うシステムです、従って加入者には何とか医療費を払わないこととします(利益追求ですから当然)、そんな中、年間1万8千人もの人が医療を受けられずに死んでいく事実。一方、日本の場合も保険制度があるとはいえ、現に医療費の大幅削減、介護医療は民間に丸投げしています。医療費が払えない人、高齢者負担のアップなど、アメリカ追随ばかりでは日本でもこのような信じられないことが起きるのではと怖くなりました。
殯の森 カンヌ映画グランプリ(審査員特別大賞)を受賞した映画です。監督は「現代人は、マイナスの要素を排除し快適な空間のみを追い求めるあまり、たいせつなものを確かめられない日々を過ごしているような気がしてなりません。前から続いてきたこと、いまあること、このさきに伝えていきたいこと……この映画が広く人々の心にとどまってゆくことを願います」と言っています。「軽度の認知症を患った人たちが暮らすグループホーム、そこに子供を亡くした介護福祉士が着任してくる・・そこで自分の生き方を取り戻していくのだが・・・」「こうせなあかんってこと、ないから」と、肩肘張らない生き方に考えされます。
めがね 2006年にヒットした「かもめ食堂」の監督・荻上直子、主演の小林聡美、もたいまさこが再び組んだ人間ドラマです。「南の海辺の町を訪れたタエコは、重いトランクを引きずりながら、小さな民宿にたどり着いた。宿の主人ユージ、常連客のサクラ、高校教師ハルナらのゆったりしたムードに巻き込まれ、タエコの心も次第にたそがれていく」といったもので、物語は特別大きな出来事があるわけではなく、セリフは少ないし、音楽も控えめ。とても静かな映画ですが、その中で描かれる人間関係や情景はすごく胸に迫るものがあります。こんな世界でゆっくりしたい!
プロヴァンスの贈りもの 豊饒なる土地から極上のワインが生まれるように思いがけない休暇からとびきりの恋が生まれます。「人は楽しむために生まれてきた。そして未来は、今日からでも変えられる」あふれんばかりの日差し、乾いた空気、、鼻をくすぐるラヴェンダーの香り。美食家をうならせるトリュフ、オリーブ、そしてワイン・・・。映画を見終わって幸せな気分になります。邦画では味わえないこの雰囲気にのめり込んでしまいました。グラディエーターの監督(リドリー・スコット)と主演(ラッセル・クロウ)のコンビですがどうしてどうして素敵な映画に仕上がっています。
サン・ジャックへの道 『人生って捨てたもんじゃない』笑いと涙で現代人のストレスを吹き飛ばすハートウォーミングな人間賛歌!とありました。フランスからスペインへの巡礼の道です。今読んでいる「星の巡礼」(パウロ・コエーリョ)もこの道を歩く物語です。世界遺産サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路をそれぞれの思いを抱えて(相続の条件に歩かざるを得ない仲の悪い三兄弟、メッカへ行くと信じて歩くアラブ系少年、ワケありな女性など9人の人)が一緒に歩きます。ただ、歩くというシンプルな行為が人の気持ちを変えていきます。ホントに人間賛歌です。(お薦め!)
夕凪の町 桜の国 第9回手塚治虫文化賞新生賞等を受賞した漫画を映画化したものです。物語は原爆投下から13年後の広島を舞台にした『夕凪の街』と、現代の東京と広島が描かれる『桜の国』の2章仕立てになっています。被爆者と被爆二世を主人公に、彼女たちと原爆との向き合い方が描かれていますが声高に“原爆反対”を叫ぶのではなくて日常の中にその恐怖を感じます。『愛を打ち明けられたヒロインがが“うちは、この世におってもええんじゃろうか?”と返す、原爆で死んでいった者たちに負い目を感じながら生きている心根が何とも切ない』です。
トランスフォーマー 日本製ロボット玩具の設定をもとにしたSF超大作。製作総指揮をスティーブン・スピルバーグが務めています。「トランスフォーマー」とは「変身」という意味です(20年位前に日本で発売された変形ロボットの玩具の名前が“トランスフォーマー”だったそうです)。物語としては、至極シンプル。金属生命体が宇宙からやってきて、地球に眠る無限のパワーの源である“キューブ”を争奪しあうというものです。見所は、巨大なトラックや09年型カマロといった車、戦闘機や装甲車へと一瞬にして姿を変える『変身』シーンです。一体が200ものパーツに分解し、動きながら新しい形へと変わっていく様は映画館でしか味わえません。
転校生
さよならあなた
“尾道三部作”の始まりとなった青春映画の名作「転校生」を、大林宣彦監督が自ら25年ぶりにリメイク。舞台を信州に移し、心が入れ替わった男女の悲喜劇を現代風につづる。といったものです。(25年前は新真意気鋭の監督とか!)嘉穂劇場で大林監督の優しさにふれてから一段とファンになりましたが期待を裏切らない出来映えです。こんな映画を観ると心が洗われます。前作は1980年代の日本映画を代表する映画の一つと評されたようです。今回は、後半部分が全く違った展開になって切なさが増しています。
約束の旅路 イスラエル政府の主導で敢行された“モーセ作戦”の史実をもとに、描かれた“人間愛”のドラマです「1984年、スーダンの難民キャンプ。ユダヤ教エチオピア人はイスラエルへ移住できると聞いた母親は、9歳の息子の命を守るためにユダヤ教だと偽らせ、息子だけがイスラエルへ渡ることに・・・」このあと、フランス系ユダヤ人夫婦に育てられ成長していきますが、国家と宗教、人種といういくつもの壁にぶち当たっていくことになります。感動の叙事詩です、ラストシーンには誰もが涙すると思います。素晴らしい映画です。(今年前半ベスト1)
憑神 2005年bookで紹介した浅田次郎原作の映画化です。主演の妻夫木聡がなかなかいい味を出しています、もちろん脇役陣もいいです。監督は「鉄道員」の降旗康男です。物語は「馴染みの蕎麦屋から『三囲稲荷』へお参りすれば出世運が開けると聞いた彼は、間違って『三巡稲荷』に神頼みをしてしまう。やがて彼には貧乏神、疫病神、死神が次々に取り憑くが?」ある新聞のコラムに「安倍総理にも○○神が憑ついているのでは・・・でもこの主人公は(安倍総理と違い)しっかりと身の振り方を自分で決めます」と、そうです今の時代にすべてが通じます。
ダイ・ハード4.0 第一作が’88年、ブルース・ウイルスが一躍スターになった映画です。三作目から12年ぶりに帰って来ました。しょぼくれ刑事から何とスパーヒーローになっています、でもこの梅雨空のもやもやを吹き飛ばす痛快な作品になっています。今回「敵が仕掛けたのは、この超大国アメリカそのものをジャックするサイバー・テロ。空と陸の交通網を麻痺させ、通信や金融のシステムを大混乱に陥れる・・・」さあ、どうするジョン・マクレーン刑事!観てのお楽しみです。「現代にふさわしい形を表現したシリーズ最高傑作」という声もあります。
俺は君のためにこそ死ににいく 石原慎太郎が、制作総指揮と脚本を手がけたとのことで??と思いながら観に行きました。物語は知覧で軍の指定食堂を営むトメが、戦地に赴く若者の不安や、生き残って罪の意識に苦しむ隊員の嘆きを聞き続ける」といったものですが『特攻出撃をしても生き延び、戦後には悔恨の日々を送る者、仲間が特攻で死んだ中で自分だけが生き残り、早く彼らの元へ行きたいと特攻出撃に気を逸らせている者・・。』 「戦争の恐ろしさを、憲法九条の改憲が叫ばれている今こそ映画によって体感して欲しい」と、死んでも生き残っても天国ではありません。
スパイダーマン3 ドラマもアクションもシリーズ最大級に濃い『スパイダーマン3』とのこと、早速観に行きました。普通シリーズものになると2作目3作目のどれかが「ちょっとね〜」という感じですがスパイダーマンは違いました。流れとしては普通のアクションの感じだった『1』から、青春映画『2』をへて、『3』はA級の人間ドラマとなった。ということで少年ピーターの人間的な成熟を追う物語となっています。もちろん、自由自在に空中を飛び回る姿にはスカッとします。テーマは”葛藤”と”許し”それは自分自身の内にいる敵との戦いでもあります。
ロッキー・ザ・ファイナル 『どんなに打ちのめされても・・前に進み続ける 決してあきらめずに』 30年前のロッキーの最終章です。いつもの音楽が流れるとファイトがわきます。東京マラソンを走りながら「あのロッキーも人生に挑戦し続けているんだ」と思い最後まで頑張ったのでした。第2の人生を歩み出そうとする団塊世代にはたまらない?「ロッキーは、もはや人生の目標を喪失しかけていた。しかし、彼の生きる意味を、闘いに見出して、自分のためにそして息子のために闘う。それがたとえ無謀であっても決して自分自身をあきらめることなく闘う」こんなのに弱いKochanです。
モーツアルトとクジラ 『すこしだけ不器用でちょっとだけ遠回り、でも、きっと幸せは見つかる』アスペルガー症候群という障害を持った二人が不測不可能な相手の行動に翻弄されながらも障害を乗り越え愛を育んでいく恋物語です。「モーツアルトとクジラ」というタイトルの意味はよくわかりませんでしたが、この映画が感動を与えるのは人生を一緒に歩こうという若い二人の成長の中での愛の力だと思います。昔、ダスティン・ホフマンが演じた「レインマン」に影響を受けて作られた映画です。地味だけど心にしみる名作です。
東京タワー いの一番に観にいきました。原作の良さを全く失わないできでした。先がわかっていてもジーンときます、原作を読んでいない人は涙・涙でしょう。日常を淡々と撮っていますが例えば「オカンが、故郷を捨てる寂しさと再び息子と暮らせる嬉しさを抑えつつ東京へ向かうシーン・流れる炭坑節、オカンとオトンの病室での出会い、抗ガン剤に苦しむオカン」など、一つ一つが胸に迫るシーンです。オダギリジョーもいいですが樹木希林それに若い頃のオカンに娘の内田也哉子というキャストがうならせます。上質の映画です。
ドリームガールズ アカデミー賞で菊池凛子を押さえて助演女優賞をもらったジェニファー・ハドソンの力強い歌声はすごいです。物語は『夢は永遠に生き続ける…、1960年代の音楽業界の裏側を舞台に3人の女性ボーカルグループが夢をつかみ、また、挫折を味わいながら人生を見つめ直す』というものです。60年代のファッションも楽しめ、とにかくステージ衣装がゴージャスです。また主人公のビヨンセが誰か分からないほど地味な下積み時代から、人気が出るとともに美貌とオーラに磨きがかかっていく過程の7変化は見事!とにかく楽しいです。
デジャヴ デジャヴとは、初めて体験したことなのに以前にも体験した感じがする、既視感のことです。物語は「フェリーの爆破事件で駆けつけた捜査官のダグ(デンゼル・ワシントン)。現場近くで女性の死体を見て、以前から彼女を知っているような気になった彼は、FBIが開発した“『タイムウインドウ』4日と6時間前の映像”を見る装置で彼女の過去を監視することから事件の謎に迫る』ものです。4日と6時間前にタイムスリップ?現在と過去を結ぶパズルのような映像をしっかりと見ていなくてはなりませんが、時空を超える物語の好きな私にとってはなかなか面白かったです。
どろろ 手塚治虫作品の中でも“実写映像化不可能”と言われていた「どろろ」が、ついに映画化されました実写での映画化で賛否両論ありますがなかなかのエンターテインメントに仕上がって面白いです。テーマは『正義』『勇気』そして『希望』だそうです。物語は「戦国の世、武将・醍醐景光は力を欲し、我が子の肉体48箇所を48の魔物に捧げた。20年後、その子・百鬼丸は自分の体を取り戻すべく、左手に仕込んだ妖刀を頼りに、道中で出会った孤児、どろろと共に魔物退治の旅へ出る」人間の生命力を見事に表しています。是非ご覧ください。
めぐみ 1977年11月15日、新潟に住む13歳の中学生・横田めぐみさんが、下校途中に忽然と姿を消した・・・。20年後の1997年、北朝鮮から脱北した元工作員の証言によって、ようやく立証されることになる。めぐみさんは北朝鮮によって拉致されたのだ。横田さん夫妻を中心に「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(通称 : 家族会)」が発足され、その活動が始まる。だが政府の対応は冷たい。国家権力というものの怖さと愚かさに胸が締め付けられます。「30年という途方もない苦闘の日々を送った両親の姿が人間として理解できた」というアメリカ人監督の映画です。
長い散歩 『人生は長い散歩。愛がなければ歩けない』。生きがいを失った一人の初老の男と虐待により心を閉ざした5歳の少女の旅、男は亡き妻への贖罪の念を背負い、少女は自分の置かれた残酷な境遇から逃げ出すために・・・。「青い空、白い雲、白い鳥」を見に出かける。二人のせつない交流を描いています。2006年モントリオール映画祭でグランプリを受賞した、俳優・奥田瑛二の監督第3作目の作品です。ある評に「人間を信じる温かさを感じる。まさに今を生きる人々に向けた、中味の濃い作品だ」とありました。いい映画です。
007カジノ・ロワイヤル 映画少年だった高校時代第一作目の「007は殺しの番号」を観て以来007の大ファンです。2003年に前作を観ましたが今回ははるかに面白く原点に返っていました。ボンドが“殺しのライセンス”をMI6から受け、007になったばかりの時代を描いています。若くて未熟なボンド、そして女性との関係もこれまでとはだいぶ違い、エレベータに乗るシーンで女性から「あなたの自尊心が重すぎて乗れないわ」と断られるなど・・。モテモテでないところがいい。次回作での続投が決まった6代目ボンド・ダニエル・クレイグ、楽しみです。
プラダを着た悪魔 『恋に仕事にがんばるあなたの物語』とか『女性を元気にさせてくれる映画』とかありましたが、なかなかおしゃれで素敵な映画でした。物語は「ジャーナリスト志望の若い女性がひょんなことから人気ファッション雑誌「RANWAY」の編集長、ミランダのアシスタントに。しかし、“プラダを着た悪魔”と呼ばれるミランダのもと、彼女は仕事に忙殺されてゆく・・」というものです。ミランダを演じるメリル・ストリープとアシスタントを演じるアン・ハサウェイが素晴らしいです。最先端のファッションも次々登場しますがミランダの「自分のための決断ができる人」というセリフにもぐっと来ます。
硫黄島からの手紙 イーストウッド監督の〈硫黄島2部作〉の第2弾です、残念ながら第一作は観ていませんがこれは日本側から硫黄島の戦いを描いています。『米兵は生還するために戦ったが、日本兵は「生きて帰れると思うな」と怒鳴られながら戦った』のです。「日本兵が家族に送った手紙の中に彼らの心情を探り、戦争には勝者も敗者もないという真実を語る」と評にありましたが、今まさに防衛庁が「省」に格上げされ、教育基本法が改正され、今度は憲法改正に向けて動きだした安倍政権。そんな緩やかな右傾化の現状の中、戦争とは・・を考えるにはいい映画です。
武士の一分 山田洋次監督、藤沢周平原作の時代劇三部作の最後の作品です。評価は分かれるところですが寅さん、周平ファンとしてはやはり感動ものでした。ご多分に漏れずラストは泣けました。木村拓哉がいいかどうかはあまりわかりませんが、檀れい、笹野高史、桃井かおりがいい味を出しています。物語は「下級武士の三村新之丞は、妻の加世と穏やかな生活を送っていた。しかし、藩主の毒見役を務め失明。妻が家禄を守ることと引き換えに、番頭の島田藤弥に弄ばれたことを知った彼は、目が見えぬ体で島田に果し合いを挑む」というもので夫婦愛を描いています。『人には命をかけても守らねばならない一分がある』