cinema(2008)

ウォーリー 「年内ベスト10圏内に入る傑作」という評があり観ました。ディズニーの作品ですが、なかなか良かったです。物語は「人類に見捨てられ、地上はゴミによって荒れ果ててしまった29世紀の地球。ロボットのウォーリーは、ひとりぼっちで700年にもわたってゴミ処理に精を出していた。そんな彼の前に、純白のロボット“イヴ”が現れる・・・」感情を持ち、孤独に耐えながら700年間もゴミ処理をしている孤独なウォーリーに感情移入してしまいます。人間が機械で管理されている様子や、地球環境の問題など、こんな良い映画がアメリカ製というのも不思議な気がします。
その日のまえに 大林宣彦監督、重松清原作なら観ないわけはありません。余命宣告をされた妻が迎える“その日”まで、懸命に生きる家族の姿を描いたものです。
物語は「2人の息子に囲まれ、幸せに暮らす健大と妻・とし子。だが突然、妻が病に倒れ余命宣告を受けてしまう。絶望の淵にたたされた健大だったが、2人の思い出の地を巡るなど、残りわずかな妻との時間を大切に過ごすことを誓う」とうもので、2005年に出版された原作本は「涙が止まらず、通勤電車では読めない」と絶賛されそうです(読んでいません)。永作博美、南原清隆が夫婦役を演じています。
マルタのやさしい刺繍 『遅咲きの乙女達が贈るとびっきりハートウォーミングな物語』スイスの伝統的な小さな村を舞台にした感動のドラマです。人生の輝きを取りもどすための夢や勇気のすばらしさをうたい上げるといったお話で「80歳のマルタは最愛の夫に先立たれてふさぎ込んでいた。ところがある日、自分で刺繍をしたランジェリーの店を開くという夢を思い出す。そして、周囲の冷ややかな反応を尻目に、友人と行動を起こすのです」  この映画は一歩踏み出す勇気があれば、人はいつまでも輝けるということ。老いることは決して怖くないのだということを教えてくれます。
デス
・レース
'75年にB級SFアクション「デス・レース2000年」として作られたもののリメイクですが何と四ツ星をもらえるくらい面白く仕上がっています。負ければ死、勝てば自由という、刑務所内での殺人レースに極悪非道な囚人たちが挑むというもので「機関銃などで武装した改造車に乗り込んだ囚人たちが“優勝=釈放”を賭けて刑務所内のコースを激走する。無実の罪で収容された元レーサーが女刑務所長の罠で、レースに参加するはめになるが・・」ラストは痛快です。改造車のベースになっているのはムスタング、ダッジ・ラム、ジャガー、BMW等車好きにはたまらないです。
石内尋常高等小学校: 花は散れども 96歳を迎えたベテラン監督、新藤兼人による半自伝的ドラマです。教育ひと筋に生きる小学校教師とその教え子である脚本家とその同級生達との絆を、笑いと涙で描いています。出演者も柄本明 豊川悦司 大竹しのぶ 川上麻衣子 大杉漣と芸達者ばかりですが、やはり大竹しのぶがうまいです。
2時間の映画、ゆっくりと時間が流れていきます、大正生まれの生徒達が戦争という時代を経験して、それでも懸命に生きていく姿に感動させられます。

昔がよかったとは言いませんが、何故このような時代・生き方に惹かれるのでしょう?新藤監督の作品は若い頃から見ていますが、やはりいいですね。
X-ファイル:真実を求めて TVでのシリーズが終わり6年経った今、復活しました。モルダー&スカリーの捜査官コンビが帰ってきたのです。ただ今回はかつてのように超常現象の謎に迫るSFミステリーではありません。物語は「FBIの女性捜査官が謎の失踪を遂げた。FBIの要請で現場復帰したモルダーは、驚異的な透視能力を持つ神父ジョーへの対応をめぐって相棒スカリーと対立してしまう。そして事件は恐ろしい事態へと発展していく」というものでSF的要素はありません。
冒頭、シンセサイザーが奏でる旋律が流れただけで懐かしい想いがします。
容疑者Xの献身 2006年の初めにbookで紹介した本(第134回直木賞を受賞)の映画化です。
原作とは違う柴咲コウ演じる女性刑事が出てきますが、あとはほとんど原作に忠実に作られています。やはり原作がしっかりしていると面白いです。

物語は「天才的な数学者でありながら現在は高校の数学教師をしている石神(堤真一)が、アパートの隣人・靖子(松雪泰子)が元亭主を殺してしまった物音を聞き、彼女のために完璧なアリバイ作りをする」ところから始まりますが、天才数学者と物理学者(福山雅治)の頭脳のぶつかり合いです。ラストは切ないです。
イーグル・アイ スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるサスペンスです。ちょっとネタバレになりますが機械と人間の戦いを映画いた近未来SF系作品はこれまでも何本も撮られています。代表的な例は『マトリックス』ですが、これは今までのものより現実にあり得るかなと思わせる部分もあります「コピーショップ店員のジェリーに、謎の女から電話がかかってくる。同じ頃、弁護士事務所で働くレイチェルにも同じ女から電話が。やがて、面識のないジェリーとレイチェルは引き合わされ、何者かの指示に従うハメになり・・・」。前半は非常にスリリング、矢継ぎ早の逃走劇に手に汗握りますが後半がちょっと?という感じです。でも、面白いです。
イントゥ・ザ・ワイルド 「年間ベスト10に入る傑作」名優ショーン・ペンが監督を務めたロード・ムービーで、ベストセラー・ノンフィクション「荒野へ」を基に、アラスカで謎の死を遂げた青年の旅の物語です。『物が溢れ、情報が錯綜する現代社会への違和感。仮面夫婦の両親に対する反発心。主人公ははそれらをうまく消化することができない。そんな中、人間関係よりももっと大切なものをアラスカの荒野に求めて、孤独に旅を続けていく』といったものです。人の生き方、人生というものを大自然の中に美しくも切なく描いています。こんな映画をもっと若い頃に観ていたらなぁ・・・。素晴らしいです!
ホット・ファズ 『俺たちスーパーポリスマン』と副題が付いていてジャンルはコメディーです。ただし、サスペンス、ミステリー、アクション、ハードボイルドといった、ジャンルがてんこ盛り、しかも『ハートブルー』『バッドボーイズ2バッド』『オーメン』『L.A.コンフィデンシャル』などで、観たようなシーンが随所に出てきて笑わせます。物語は「ロンドンの警察でダントツの実績を誇るマジメ警官エンジェルが、それをねたんだ上層部によってド田舎に左遷されてしまう。やがてその田舎町で怪死事件が発生。エンジェルは相棒と共に真相究明に挑む」というものです。一見の価値ありです。
おくりびと 何となく、死を扱っているので”怖〜い”感じがして観ようかどうか迷っていたのですが『モントリオール世界映画祭グランプリ』を受賞したとのことで観にいきました。
物語は「リストラを機に帰郷した、チェロ奏者の主人公。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、その内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも彼は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに・・・」
この話の原案は、主演を演じる本木雅弘自身の手によるもので、いつか映画にしたいと考えていたものだそうです。生と死と愛を考えさせられる映画です。
イースタン・プロミス ロンドンの裏社会を舞台にマフィアによる人身売買の実態を描いた映画です。監督はクローネンバーグというグロテスク描写など、歪んだ世界を描いてきた人ですが今回は社会的な人間ドラマに仕上がっているとのことで観ました。物語は「ロンドンの病院に勤める女性アンナが、赤ん坊を産んで死亡した少女(14歳)の身元を突き止めようとする。その過程でロシアン・マフィアのニコライという男とめぐり合った彼女は、危うい運命をたどっていく」とうもの。ウクライナを始め東欧女性が売春を目的とした人身売買に利用されている問題を知ることで、今の歪んだ世界が見えます。
ウォンテッド アンジェリーナ・ジョリーが主人公を鍛えるスゴ腕暗殺者を演じています、主演ではありませんが彼女の方が存在感があります。物語は「平凡な日々を送る、さえない青年ウェスリーが、謎の美女フォックス(アンジェリーナ)と遭遇。やがて彼女から、自分の死んだ父親が暗殺者であったことや、ウェスリー自身が古代より続く秘密暗殺組織の継承者であることを知らされ、暗殺者として育っていく・・・」というものですが、謎解きもありラストまで目が離せません。(結末は語れません)
前衛的な映像表現も見ものですし、アクションファンにはたまらない映画です。
デトロイト・メタル・シティ かおやん推薦で観ました、『デスメタル・バンド』なるものが私達には理解できないので何となく・・・、という感じでしたが話しとしてはよくできていました。
物語は「大分県の犬飼出身の若者がオシャレ系ミュージシャンを夢見ていたのに自分の意思とは裏腹にデスメタルバンド、デトロイト・メタル・シティのボーカル、ヨハネ・クラウザーII世をやらされる。彼はそんな状況に次第に苦悩を深めてゆく」というもので夢と現実のギャップを極端すぎるくらいに描いているのが面白くもあり切ないのです。松山ケンイチと宮崎美子がいいです。(原作は漫画です)
歩いても歩いても 『歩いても歩いても、人生はちょっとだけ間に合わない』 誰もが心に感じることだと思います。「誰も知らない」の是枝裕和監督が描く家族の物語です。話しは、「どこにでもありそうな一家の、ある夏の一日。さりげない家族の会話。開業医だった父と、専業主婦の母が住んでいる実家に、長女と次男の家族がやってくる。その日は、15年前に海で溺れた少年を助けて命を落とした長男の命日であった」淡々と語るこの物語に小津安二郎の世界を思い出します。
ある評に『家族とは厄介なものだ。それでも家族は世代を越えて続いていく。そう語るこの映画は、とても〈立派な家族映画〉である』まさにそうでした。
ダークナイト 新生「バットマン」シリーズ第2弾です、第一作「バットマンビギンズ」を観てからがお薦めです。『十分満足できた秀作』との評です。久しぶりに中身の濃いエンターテインメントを観ました。『インディー・ジョーンズ』『スパイダーマン』など好きな作品ですが、今回のこれには敵いません。物語は「ゴッサムシティを苦しめていた犯罪集団を倒し続けるバットマン。警部補と地方検事の力を借りて犯罪集団をおさえ込むことに成功した彼の前に、凶悪な犯罪者ジョーカーが出現、町は混乱に陥る」というものですがこの映画のあと急死したジョーカー役のヒース・レジャーが最高でした。
ラフマニノフ

ある愛の調べ

誰もが耳にしたことのある名曲の数々を生んだピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフの波乱の人生を映画化したものです。彼の音楽活動の陰に秘められた愛の逸話が描かれています。物語は「1920年代、亡命先の米国でツアーを行うラフマニノフは、妻に支えられながらも心身ともに疲れきっていた。ある日、送り主不明の花束が届き、彼の脳裏にロシア時代に愛した女性たちの記憶がよみがえる」というものです。クラッシックに疎い私でも「ピアノ協奏曲第2番」「ピアノ協奏曲第3番」など聞いたらあ〜あこの曲かとわかります。天才音楽家の苦悩がわかります。

崖の上のポニョ 面白いです!感想を一言で言えば、それに尽きます。
宮崎駿監督の4年ぶりの最新作。人間になりたいと願うさかなの子ポニョと5歳の少年・宗介との交流を描いていますが、CGを使わず、手描きにこだわって作られた映像とのこと。物語は「海辺の穏やかで小さな町の、崖の上に建つ一軒家で暮らす5歳の男の子・宗介。ある日彼は、海に棲むさかなの子ポニョと出会う。交流を深めていく彼らだが、やがてポニョは、宗介と一緒に生きたいと願うようになり・・・」。
観るのに何も理屈はいりません『好き』『守ってあげる』『生と死』がテーマです!
インディ・ジョーンズ 『19年ぶりにインディ・ジョーンズがスクリーンに帰ってきた。一匹狼でワイルド、勇敢で頼もしいインディと再会できる喜びに胸が高鳴るのも当たり前』といったところです。私にとってはすごく面白かったですが、葉子ママは苦手ということで観ませんでした。ただ、今となっては新鮮味に欠けるという気はしました、「ハムナプトラ」「ナショナルトレジャー」など同系列の作品がたくさんできています。自分としてはこのシリーズが一番好きですけど・・・。
相変わらずの冒険活劇に血湧き肉躍ります、あまり筋立ては関係ありません。
ぐるりのこと 『めんどうくさいけど、いとおしい。いろいろあるけど 一緒にいたい。』 どんな困難に直面しても一緒に生きていく。ふたりが辿る希望と再生の10年間を描く木村多江、リリー・フランキー主演のラブ・ストーリーです。舞台となるのは、1993年冬から9・11テロに至るまでの約10年間。映画は二人の再生のドラマを描きだす一方で、その社会的背景にも静かに迫っていきます。実際に起きた、宮崎勤による連続幼女誘拐殺人事件やオウム真理教による地下鉄サリン事件など、法廷シーンも、大きな見どころのひとつです。脇役も倍賞美津子、柄本明、寺田農など素晴らしいです。淡々と描く中に感動が伝わる映画です。
クライマーズ・ハイ 2003年のbookで紹介した本の映画化です。その時も書いていますが『クライマーズ・ハイとは、山で興奮状態が極限にまで達して、恐怖感がマヒしてしまうこと』です。原作もかなり面白かったですが映画のできも最高です。今のところ私の中では今年ベストワンです。物語はbookのとおり「1985年8月12日御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄される地元新聞記者たちの一週間、それと人は何故山に登るのか?日航機事故から17年後谷川岳一ノ倉衝立岩を登りながら今までの人生を振り返る形」で物語は進んでいきます。初心者山の会の方はぜひ観てください。
山桜 『風雪に耐えて咲く山桜の下 男はひたむきに正義を貫き 女は熱い想いを胸に秘めた ”幸せへの回り道・・”』 藤沢周平原作の映画化です。失意の中で暮らす人々を描く藤沢周平の世界、物語は「海坂藩で暮らす野江は、夫に先立たれた後に嫁いだ磯村家で、つらい日々を送っていた。そんなある日、山桜の下で手塚弥一郎と名乗る武士と出会った野江は、彼がかつて縁談を申し込んできた相手だと知る」というところから始まります。野江は、世間の規矩を超えた決断で、人生をリセットします。つつましい女性の秘めた情熱、胸にしみるいい映画です。
西の魔女が死んだ 名作児童文学を映画化したハートウォーミングな映画です。物語は「中学校に通うのが苦痛になった少女まいが、田舎で一人暮らしをする英国人の祖母のもとに預けられる。そこでまいは、早寝早起きの規則正しい生活やジャム作りなどの”魔女修行”をこなしスローライフな生活の中に、生きる力を取り戻していく」というもので、祖母との生活は一種の”人間教育”だったのです。『魔女になるために一番大切なのは、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる意思の力です』とうわかりやすい教えには誰もがうなずくと思います。主演のサチ・パーカーはシャーリー・マクレーンの娘で、サチコという名前をもらい12歳頃まで日本で生活しています。
ザ・マジックアワー ”マジックアワー”とは映画用語で、夕方日が沈んだ直後のわずかな時間帯の、最も世界が美しく写る時間帯のことを言います(日が沈んで光源がないから影が出ない、つまり世界中に影がなくなる瞬間、でもまだ明るい、そういう幻想的な瞬間)。
「THE有頂天ホテル」の三谷幸喜の監督4作目の映画です。伝説の殺し屋を演じることとなった売れない俳優が、二つの犯罪組織が対立する町で巻き起こす騒動を、豪華キャストで描くコメディです、笑わせます!また、町並みを全て豪華セットで造ってあり4〜50年代あたりのヨーロッパの町を彷彿させるのも見ものです。
アフタースクール 2005年紹介『運命じゃない人』を作った監督(内田けんじ)の作品です。「行方不明の友人、同級生を名乗る探偵と、大人の放課後(アフタースクール)には何かが起こる。笑って、泣いて、巻き込まれて、グッとくる。ただし、甘く見ているとダマされちゃいますよ!」とありましたが、ダマされました。なかなかの傑作です。物語は「中学教師の神野は元同級生の私立探偵に協力し、失踪した親友の木村を探すことになる。調査が進むうちにまじめなはずの木村の意外な一面を知り、神野は驚きを隠せない。しかし、その先にはさらに衝撃の事実があった」あとは観てのお楽しみ!
ランボー・
最後の戦場
「ベトナム戦争で心に傷を負ったランボーの戦いを描くアクション・シリーズが20年ぶりに復活。ミャンマーの軍事政権相手に、シルベスター・スタローン演じるランボーが死闘を挑む」というものです。顔も肉体も加齢による皺など年を感じさせますが紛れもなく、20年前に消えたランボーに間違いはありません。
これまでで最も過激で観るのも辛い映画です。でもこれは実際にミャンマーで起きていることで,この事実(全部が全部事実ではないでしょうが)これから目を背けるわけにはいきません。戦闘シーンはショックです。
相棒 TVのドラマを映画化したものはあまり観たことがありませんでしたが、「絶体絶命!42.195k東京ビッグシティマラソン」というタイトルに惹かれて観に行きました。
TVは観ていませんし、正直あんまり期待しませんでしたが、わかりやすい内容でかなり面白かったです。ある評の中で『「相棒」の面白さは、緻密な脚本にある。人間味を感じさせる結末など・・・』とありました。まさにそのとおりでした。
今の世相をしっかりと捉えラストは涙と爽快な気分にさせてくれます。現実がこんなだったらいいのになぁ〜と思います。
(今日、参議院で首相問責決議が可決・・?)
隠し砦の三悪人 「THE LAST PRINCESS」というサブタイトルが付いています。1958年に公開された黒澤明映画のリメークですが純粋なリメークではありません。スターウオーズが影響を受けたという前作ですが、今回はこちらが意識しているようです。姫様と金山掘の青年との淡い恋は「ローマの休日」を思い起こしました。純粋リメークの「椿三十郎」より面白かったし、三船敏郎が演じた、疾走する馬に乗り、両手放しで敵を刀で斬り倒す豪快なアクションはちゃんとリメークされていました。
それに何と言っても阿蘇の根子岳、砂千里等が舞台というのか楽しく観れました。
最高の人生の見つけ方 原題は「THE BUCKET LIST」つまり「棺おけリスト」という意味です。それは棺おけに入る前に自分がやりたいこと、体験したいことを書き綴るリストのことです。
物語は「自動車整備に身を捧げてきたカーターと、金に固執した人生を送ってきた実業家エドワードが、入院先の病院で同室に。お互いの余命が残り少ないのを知った彼らは、人生でやり残したことをまっとうしようと意気投合・・」と、ここから物語は発展します。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。70歳を過ぎたこの2人が主人公の映画、面白くないはずがありません。ちょっぴり身につまされますけど。
歓喜の歌 志の輔の創作落語を映画化したものです。物語は単純で「町の文化会館に勤める小林薫は、大晦日のコンサートに、紛らわしい名前のママさんコーラス・グループをダブルブッキングしたことに気付くが双方ともがんとして出演を譲らず、調整役の彼は板挟みになっていく」というものです。何と言っても小林薫が良いです、ほかに安田成美、由紀さおりもいい時が出ています。セレブなママさんグループとバーとや家業をこなしながら、空き時間を作って地道に練習を重ねてきたママさんグループとの対比が知らず知らずのうちに感動を呼びます。気軽に楽しめる映画です。
母べえ 黒澤明映画のスクリプターとして知られている野上照代が家族との想い出を綴ったノンフィクションを原作に、太平洋戦争の足音が忍び寄る昭和15年から戦争へと突入していく時代に暮らす、ある一家の姿を描いています。庶民の側から戦争を見ていますが、それだけではなく、周りに惑わされない自分の意見と生き方を持った大人たちを描くことにより、人が人を想って生活することの一所懸命さが心を打ちます。早くも今年の映画ベストテンは間違いありません。
吉永小百合はもちろん、浅野忠信、檀れいなどの出演者も素晴らしいです。今思い出すだけでも涙が出ます、山田洋次はやっぱりいいです。
マリと子犬の物語 2004年に中越地方を襲った大地震。そこで起きた実話の絵本をもとに、被災者家族とイヌたちの物語を映画にしたものです。
物語は『地震が起こり人々が全て避難した
後、荒れ果てた自然の中でたった1匹の犬が我が子を守り16日後に3匹の子犬と共に無事に帰ってきた、その姿に被災した人々に勇気を与え生きる励ましになった』というものです。涙・涙・涙!
子役の女の子と犬の演技がすごいです。
かけがえのないものを守る姿に心打たれます、私たちにどんな困難な時でも生きる勇気を与えてくれる映画です。
ナショナル・トレジャー 「リンカーン暗殺者の日記」という副題が付いています。シリーズ2作目です(1作目は2005年)。物語は「1865年のリンカーン大統領暗殺事件。その犯人の日記が見つかり、冒険家ベンの祖先が真犯人だと報道された。一族の名誉回復を図るベンは、歴代の米国大統領に伝わる極秘文書を手に入れるべく、大統領の誘拐を企てる」など、単なる謎解き冒険ものですが肩のこらないお話です。またも、テンプル騎士団がからんだりしますが『ダヴィンチ・コード』の面白さにはかないません。
でも、時にはこんな映画もいいかもしれません。
アイ・アム・レジェンド 『世界で、ただ一人生き残った男の使命は再生の道を探ること』 映画は、癌撲滅のために開発されたウィルスの副作用によって人類が死に絶えた2012年が舞台のSFサスペンスです。『猿の惑星』ではありませんが愚かな人間の行動により地球の悲しい未来像を見ることになります。
主演のウィル・スミスがいいです、以前アーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化を試みたそうですがそれでは荒唐無稽になったのではと思います。

『偽』が話題になった日本、いつこんなことが起こるかもわかりません。あ〜怖い!
椿三十郎 1962年に黒澤明監督、三船敏郎主演の映画を当時の脚本を使って45年振りにリメイクしたものです。しかし、いい映画は45年経っても忘れないものですね、ほとんどのシーンが頭の中に残っていました。監督(森田芳光)主演(織田裕二)共に頑張っていると感じましたが、やはり前作と比べてしまいます。始めて『椿三十郎』を観る人には面白いと思います。今回よかったのは豊川悦司と佐々木蔵之介です。
それと、血が噴水のように吹き上がることで強烈なインパクトを与えたラストの決闘シーンを今回はまったく別の殺陣によって見せています。