cinema(2013)

悪の法則

24
『キャメロン・ディアス、ブラット・ピット、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、マイケル・ファスベンダーと、人気・実力を兼ね備えたハリウッドスターの豪華競演」。私の好きなキャメロン・ディアスが今まであまりやったことのない役を演じているのを初め、5人の俳優が従来のイメージを覆すキャラクターに挑んでいるのも見物です。話は「弁護士が実業家のライナー、裏社会のビジネスに携わるウェストリーと手を組み、利益率4000%の麻薬取引に手を染めていく」。人間の欲望はきりがない!しっかり目を開けていないと話しについていけません。
スティーブ・ジョブズ

23
2011年に死去したアップルの創設者、スティーブ・ジョブズの半生を描を描いた映画です。「大学を中退し、無為の日々を送るジョブズは、親友のウォズニアックの趣味であるコンピュータに興味を持つ。2人は友人たちの協力を得て世界初の個人向けマシンApple Iを商品化。会社を設立・・・」25歳にして成功を手中にしたジョブズだったが、そのときから周囲との軋轢に苦しみ、挫折と栄光を味わうことになる。何故、会社を追われることになったかなど興味深いです。これほどのカリスマ性がなければ、こうはなれないのでしょう・・。
グランド・イリュージョン

22
『大金を盗み出した4人のマジシャンとFBI捜査官らの攻防を描くクライムエンタテインメント』とありましたよ。「“フォー・ホースメン”と呼ばれる4人のスーパーマジシャングループ。彼らはラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪い、観客を驚かせる。この複雑に計画された不可解な犯罪に当局が動き出す・・・」。FBI捜査官とインターポールの女性捜査官を絡ませながら予測不可能な展開になっていきます。BMW3を使ったカーチェイスも見事です。一味違った面白さがありました。
ブロークンシティ

21
マーク・ウォールバーグとのラッセル・クロウ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ共演によるクライムサスペンスです。正統派(?)のサスペンスですね、話は「市長選を控えたニューヨーク。7年前に警察官を辞め、私立探偵として生計を立てるビリー(マーク)は、警官辞職の原因となった殺人事件に関する秘密を互いに知る現市長ホステラー(ラッセル・クロウ)から妻(キャサリン)の浮気を調べるように依頼される・・・、」 ここからは先のみえない展開になっていきます。二大スターの共演が見物です。。
ウルヴァリンSAMURAI

20
今度は日本が舞台です。「1945年、日本の長崎にいたウルヴァリンは原爆の爆発から青年将校を助けた」ところから話は始まり現代に・・・、助けられた青年将校は日本の大企業グループの総裁となっていたが、彼が本当に欲しかったものとは? 日本ロケと真田広之等などが出ています、重要な役割の日本人女性二人(TAO、福島リラ)はともファッションモデルとして活躍しているそうです、知らなかったぁ~。いろいろと突っ込みを入れずに観ると面白いです。
謝罪の王様

19
『脚本:宮藤官九郎×主演:阿部サダヲ×監督:水田伸生チームが贈る、爆笑エンターテインメント決定版!』 クドカンが初めて手がけた風刺喜劇と言うことですが面白いです。「架空の職業”謝罪師”を生業とする男・黒島譲が、様々な事件を謝罪のテクニックを駆使して解決していく姿を描いています」 テーマは『悪いと思ったらすぐに誤ること』かな? 井上真央がいいです、また、あまちゃんメンバーがいろんなところで出ているのも楽しかったです。
ある人が『クドカンの頭の中はどうなっているんだろう?』と言っていました。
エリジウム

18
「2154年、人類はスペースコロニー”エリジウム”に暮らす富裕層と、荒廃した地球に取り残された貧困層とに二分されていた。事故により余命5日と宣告されたマックスは、エリジウムにはどんな病気でも治すことができる特殊な装置があることを知り、エリジウムへ潜入を試みる・・」 こんな装置が欲しい! ラストで自分の命を犠牲にして戦うところは『ターミネーター』や『ポセイドン・アドベンチャー』 などを思い出します。エリジウム政府高官役で私の好きなジョディ・フォスターが出ていますが、もっと使って欲しかった
31年目の夫婦げんか

17
メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが結婚31年目の夫婦、失われた情熱を取り戻すべく奮闘するお話です。「夫婦の絆を見つめ直したいと思い立った妻と、変化を恐れるガンコで保守的な夫。残りの人生をかけた、真剣だけれどユーモアいっぱいの“31年目の夫婦げんか”が始まった」 と言うものですが、メインの内容がセックスです。これが米国では笑えるネタなのか?42年間のバトル経験者としてはピンときませんでした。ただ『大切に思っていることは言葉や行動で示さないと相手には伝わらない』という結末はいずこも同じです。
許されざる者

16
1992年公開、監督・主演はクリント・イーストウッドのこの映画(アカデミー賞受賞)を李相日監督が舞台を19世紀の北海道に置き換えてリメイクしたものです。このリメイク版を観てから再度原板を観ましたが、日本版の方がグッと心にしみます、また拳銃より刀の方がすごみがありました。クリント・イーストウッド=渡辺謙、ジーン・ハックマン=佐藤浩市、モーガン・フリーマン=柄本明、リチャード・ハリス=國村隼と米・日ともにすごいですね。約20年前に作られたものと比べるのも酷かもしれませんが、今回のものに軍配が上がりました。
少年H

15
kochanのHPを始めた1999年のbookで紹介しているます、今、映画でよみがえりました。監督は「ホタル」「鉄道員(ぽっぽや)」(高倉健主演)の降旗康男監督です、感動しないはずがありません。原作は詳細には覚えていませんでしたが今の時代にこそ観て(読ん)欲しいものです。「太平洋戦争下という時代に翻弄されながらも、勇気や信念を貫いて生きた家族の数年間を描き、実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が夫婦役で映画初共演をしています」 格好良すぎかもしれないが、それも良し!
マン・オブ・スティール

14
2006年の『スーパーマン・リターンズ』など嘗てのシリーズものをリブート(シリーズの連続性を捨て、新たに一から仕切り直すこと)した作品です。「無敵の能力を備えながらも、それゆえに苦悩して育った青年クラーク・ケントが、いかにしてスーバーマンとして立ち上がったのか・・・」、これまで描かれてこなかったスーパーマン誕生の物語を描いています。ケビン・コスナー、ラッセル・クロウなど大物も出ています。『ダークマナイト』のクリストファー・ノーランが製作にあたるなど『ダークナイト』シリーズのスタッフが結集しただけあって面白いです。それにしてもすごいパワーアップです。
ホワイトハウス・ダウン

13
謎の組織にホワイトハウスが乗っ取られという話です。「武装集団がホワイトハウスを襲、撃、占拠するという前代未聞の事態が発生する。政府が大混乱に陥る中、大統領のシークレットサービスになるため面接試験を受けたが不採用となった警察官が大統領や娘、そして合衆国の命運をかけた戦いに挑んでいく・・・」 結構調子よく作られていてハラハラドキドキはしても安心して観ていられます。何となく『ダイ・ハード』を思い出してしまいました。『エンド・オブ・ホワイトハウス』(観てません)とどちらが面白かったのでしょう?
ワールド・ウォー Z

12
ブラッド・ピット主演、「007 慰めの報酬」のマーク・フォースター監督で、マックス・ブルックスのベストセラー小説を映画化したパニック大作!と来ればすごく面白そうな感じですが期待外れでした。「突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がり、各国の政府や軍隊が崩壊状態に陥る。元国連捜査官ブラビが呼び出され・・・」活躍するというものです。う~ん、話が単純すぎるし、出来過ぎです。それと、ゾンビがちょいとね~という感じ。
遙かに「ローン・レンジャー」の方が面白かった。
ローン・レンジャー

11
ジョニー・デップ主演、ゴア・バービンスキー監督、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のチームが再結集したアクション大作。1930年代にラジオドラマ、50年代にはTVシリーズや映画も製作されて人気を博した往年の西部劇ヒーローを、新たに映画化したものです。白馬に跨がり颯爽と(とまではいきませんでしたが)現れる姿と音楽、懐かしい~!。映画史に残るラスト11分とありましたが、列車のアクションシーンは見事でした。それと相変わらずのジョニー・デップの三枚目ぶりが笑わせます。ハチャメチャに面白いです。
風立ちぬ

10
堀辰雄の名作『風立ちぬ』を映画化したものではありません、実在したゼロ戦設計者・堀越次郎の半生と、同時代の作家・堀辰雄の「風立ちぬ」の要素を取り込みつつ(ヒロイン菜穂子はちゃんと登場します)話は進みます。従って、これまでのジブリ映画と違って大人向けで、子供には難しすぎるかもしれません。戦争を扱っているからと言って『戦争を糾弾するものでもなく、 ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞するわけでもなく、自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたい』と宮崎監督は言っています。やっぱりいい!
オブリビオン

9
『オブリビオン』とは「忘却」などの意味を表します。「2077年。60年前に起きたエイリアンの攻撃により地球が壊滅し、生き残った人類は遠い惑星へと移住を余儀なくされる。最後まで地球に残り監視任務に就いていたトム・クルーズは、ある日、墜落した謎の宇宙船の中で眠っている美女を発見・・・」 話はラスト近くなると”エッ!”と思う間もなく急展開を見せます。ハリウッド映画でも放射能汚染は怖いと言っているのにぃ~!かつての名作『惑星ソラリス』(大好きな映画)で役作りをしたというオルガ・キュリレンコがなかなかいいです。
リンカーン


8
伝記映画化と思っていたらリンカーンの最後の4ヶ月が描かれていました。「奴隷解放運動を推し進めたリンカーンは、一方でその運動が引き起こた南北戦争で国が2つに割れるという未曾有の危機にも直面していく、泥沼化した南北戦争を終結させるため、憲法の修正に挑むリンカーンの戦いを重厚なタッチで映し出していく」という話です。主演のダニエル・デイ=ルイスはこの映画で史上初3度目のアカデミー主演男優賞を受賞しています。寂しいかな、今の政治家には全くない純粋な気持ちに心打たれます。
フライト

7
予告編から想像していたのと違いまじめな話で、いわゆるパニックものとかサスペンスではありません。再生と信頼が大きな柱になっています。『絶体絶命の飛行機トラブルを自らの経験と智慧と一瞬の決断力で救った機長が、一方で心の闇を抱えていた・・・』というもので138分の長丁場です。そこまで長くなくともよかったかなと、少しだれ気味になります。ラストにもう少し工夫が欲しかった気がします。この映画の冒頭のシーンは、あっと驚きますがこのシーンに男女の抱える人生の陰りが読み取れるそうです。
ダイ・ハード/ラスト・デイ

6
シリーズ第5作目、ど派手もど派手です。「ニューヨーク市警の刑事マクレーンは、遠くロシアの地で警察沙汰のトラブルを起こした息子ジャックの身柄を引き取りにモスクワへ降り立つ。しかし、到着早々にテロ事件に巻き込まれたことをきっかけに・・」ついてない男と息子、今回も大暴れです。BMWやベンツが惜しげもなく壊されます、もったいなぁ~い!劇画を観ているような感覚です、最近のハリウッドアクションはこんなのが多いですね賛否両論あるかもしれませんが、気分爽快になること請け合いです。
アウトロー

5
トム・クルーズが一匹狼の元軍人に扮し、難事件解決に挑む姿を描いたアクションサスペンス。「米ペンシルバニア州ピッツバーグの郊外で、白昼に6発の銃弾が放たれ5人が射殺される事件が発生。元米軍スナイパーが逮捕されるが、かつて米軍で秘密捜査官を務めていたトム・クルーズは事件の不審な点に気づき、真相をあぶりだしていく・・・」というものでアクションばかりでないとこところがなかなか良かったです。トムに協力するロバート・デュバルがいい、ゴッドファーザーII が懐かしかったです。
東京家族

4
山田洋次、監督生活50周年を機に小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュをささげた家族ドラマです。「瀬戸内海の小さな島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやってくる・・・」 。"東京物語"の舞台を現代に移し、老夫婦と子どもたちの姿を通じて、家族の絆と喪失、夫婦や親子、老いや死について描いているのは同じですが、戦争の悲劇が東日本大震災という悲劇に変わり、次男(妻夫木聡)が登場します、原節子の役割は蒼井優です、なかなか良いです。もちろん涙・涙です。
LOOPER/ルーパー

3
30年後からやってきた未来の自分と対じする暗殺者の姿を描く話です。実はタイムスリップものは大好きなのです、昔の『バックトゥフューチャー』なんて何回も見ました。話は「30年後タイムマシンの開発が実現するも、法律で使用が禁じられている近未来。法を恐れぬ犯罪組織が、消したい標的をタイムマシンで30年前に送り込み、そこにいる”ルーパー”と呼ばれる暗殺者に標的を殺させていた。ある日、未来から送られてきた標的は30年後の自分自身だった・・・」 さあ、どうなるでしょう?
96時間/リベンジ

2
前作は2008年(cinemaは2009年紹介)に製作、これはその続編。観たい人はおさらいの意味でDVDでもう一回観てからの方がいいかも・・・。前作に引き続き今回もリュック・ベッソン製作です、面白くないはずがありません。最愛の家族のために命を懸け、あらゆる障害を破壊して疾走するあの<無敵の父親>が帰ってきたのです、舞台はイスタンブール、主演のリーアム・ニーソンは今年還暦を迎えたとは思えない若々しさ。「前作で息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボスが復讐のため一家を襲撃・・」。
レ・ミゼラブル

1
1862年発表されたビクトル・ユーゴーの小説を原作に、世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルを、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画したものです。「パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する・・・」。ご存じのストーリー、時代の波にのまれていく人の人々・・原作がいいと人の心にしみます。ジャベール警部役の、ラッセル・クロウがいいですね。