book(2026)



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三体
(劉慈欣)

図書館11
(922)

カウントせず
【途中でダウン:半分まで】本著は中国のSF作家劉慈欣による長編SF小説。内容は「“地球より進んだ文明を持つ宇宙人がやってくる”と言うもの。始まりは物理学者の父を文化大革命で惨殺された科学者葉文潔。彼女の絶望がすべての始まりだった。』中国文学にあまり馴染みがないことと、あまりに科学的なことで頭がついていかなかった。それに第2巻(上下)、3巻(上下)と続く長編で読み終える自信がなく頓挫した。我れと思わん方は挑戦してみてください。
『地球上のある超大国は、もうひとつの超大国と世界の覇権を争い、人類の歴史を後退させようとしている』。
もっと悪い妻
(桐野夏生)

図書館10
(921)

10
“妻の貌を、男たちは知らない。 男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!と。”ラストの一行でハッとさせられる、六つの短編。「悪い妻:精一杯家事・育児に頑張っている妻の話。武蔵野線:離婚した50代男性の情けない話。みなしご:妻を亡くし今は飼い犬との繋がりしかないと改めて感じる話。残念:結婚生活に不満を持つ女性が昔想っていた人の事を知り新たな人生を歩もうとする話。オールドボーイズ:夫の海外赴任中の事故死が自分の心に原因があったと感じる話。もっと悪い妻:元彼と付き合う妻とそれを許す夫の話。」タイトルとは違い精一杯家事・育児に頑張っている妻の話が多い。やっぱりこの著者の目は鋭い、悪いのは妻ではなく男がだらしない。
百年の時効
(伏尾美紀)

図書館9
(920)

9
50年前にに発生した未解決の一家惨殺事件が、令和に発見された変死体をきっかけに再び動き出す警察ミステリー。「昭和49年、嵐の夜の佃島事件に始まり、その原因となった昭和25年の函館事件へ、戦中~戦後、昭和の大事件とそれに翻弄される警察組織。混沌の昭和の実像と三時代を貫く刑事たちの矜持。」。戦後八十年・昭和百年記念小説と銘打っている警察大河長編作。550ページの長編、実際に起きた事件も絡ませながら話は進む(事件の発端は満州国)。登場人物や時代背景も含めて読むのに難儀したが、とても面白い。登場人物が紹介されているが年をとったせいか何度もめくりなおしながら読んだ、こんな物語を書く作家を尊敬する。これを書くに何年かかったんだろう?
彼女たちは楽園で遊ぶ
(町田そのこ)

図書館8
(919)
8
タイトルからホンワカ小説と思いきや何と女子高生たちの青春ホラー。と言ってもそんなに怖いものではなく、結構面白かった。九州を舞台とした不思議な物語。「喧嘩別れした親友が高校を退学した。山に施設を作った新興宗教・NI求会に入会したのだ。親友を取り戻そうとする凜音。東京から来てNI求会に入会させられた初花。大人が《楽園》と定めた場所に閉じ込められた子供たちは、その聖地で、禍々しいものと対峙する。その頃町では若者が不思議な死に方をする事件が多発していた。」。著者らしいユーモワを交えながら話はどんどん進み飽きさせない。新興宗教×民間伝承の物語、やはり宗教は怖いと思わせる。
新・教場2
(長岡弘樹)

図書館7
(918)

7
『教場』シリーズ最新刊!六つの話からなる連作。「①会意のトンネル②不作為の鏡③遺恨の経路④犯意の影法師⑤黒白の極性⑥金盞花の迷い。」。今回、元風間道場の教え子たちがゲスト講師としてやってくる。自分たちが関わった事件を話しながら核心に触れているところが面白い。このシリーズ6作目だが、よくこんなエピソードを考えつくものだと感心する。今テレビで前後編に分けて新しいのが放映されるが(後編は今夜)、それと近いうちに映画も上映されるよう。まさに木村拓哉のはまり役、映画までは観なくていいかな?『警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である』と。警官になるのも大変。
同じ星の下に
(八重野統摩)

図書館6
(917)

6
初読み作家、読みやすくて 先が気になり一気読み。「両親から虐待されている中2の沙耶は下校中、児童相談所職員を名乗る男の車で誘拐される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、彼女は男が本当の父親ではないのかと疑う。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。」。ミステリーというよりは人間ドラマ、エピローグのラストは涙!最近、虐待ものが多いが、これは読後感がすごくいい。『世の中には生まれつき目の見えない人や、毎日生きることに必死で夜空を見上げる余裕のない人もいる。たとえ同じ星の下に生まれようとも、この世界は悲しいくらいに不平等だ』 。
連写 TOKAGE3-特殊遊撃捜査隊
(今野敏)

図書館5
(916)
5
シリーズ第3弾!「東京都内でバイクを利用したコンビニ強盗が3件連続発生。警視庁の極秘バイク部隊『トカゲ』にも召集がかかる。上野数馬と白石涼子は捜査本部が置かれた世田谷署へと急行する。新設されたIT捜査専門組織・警視庁捜査支援分析センターも総動員するが、解決の糸口が見つからない…。」。約10年前に書かれたものだが、この頃からネットによる情報の不確かさに不安を覚えている記者がいたことに何となく納得した。物語は単純で先が読める展開、このシリーズはこれ以上続かないかもと言う感じ。あまり考えずにすいすいと読めるところはいい。
ババヤガの夜
(王谷晶)

図書館4
(915)

4
世界最高峰のミステリー文学賞『英国推理作家協会賞』ダガー賞受賞のシスターバイオレンスアクション!『血がたぎる、血の気が引く、止められないジェットコースターのような小説』との評があったがまさにその通り、面白くて一気読み。「暴力を唯一の趣味とする新道依子が、関東の暴力団“内樹會”会長の一人娘・尚子の護衛兼運転手となり、過酷な運命に縛られた尚子と共に、血と暴力が渦巻く裏社会で逃避行を繰りかえすことに…」。こういうタイプの話は始めてだったが、すごく面白かった。話の筋立てがよく読みやすい、どんなふうに翻訳されたんだろう?映像化されたら怖いかも…。因みに『ババヤガ』とは二面性の鬼婆のこと。 
彼女が最後に見たものは
(まさき としか)

図書館3
(914)

3
2021年に読んだ『あの日、君は何をした』に続き家族を描いたミステリー。「クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、捜査に当たる。そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致。名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。」。親子や夫婦のきずなを描いているが、少し重すぎる。『あなたが生まれたときにはまわりの人は笑ってあなたは泣いていたでしょう。だからあなたが死ぬときはあなたが笑ってまわりの人が泣くような人生を送りなさい』。
イクサガミ 地
(今村翔吾)

図書館2
(913)

2
2023年第1巻を読んでから2年、文明開化の世、侍たちの『最後の戦い』を描く明治四部作。待望の第2巻!少し忘れていたが読むうちに思い出してくる。「東京を目指し、共に旅路を行く少女・双葉が攫われた。夜半、剣客・愁二郎を待ち受けていたのは、十三年ぶりに顔を合わせる義弟・祇園三助。東海道を舞台にした大金を巡る死闘『蠱毒』に、兄弟の宿命が絡み合う…」。前島密や大久保利通などこの時代に活躍した者たちも出てきてますます面白くなってきた。戦闘シーンの描写に疾走感のようなものがありまさに動画を見いている感じがする。Netflixで配信、実写化もされている。3巻、4巻も出ているので楽しみ。
ぼんぼん彩句
(宮部みゆき)

図書館1
(912)

1
さすが名人芸、上手いとしか言いようがない、12の俳句から12の短編小説が作られている。「寿退社後に婚約破棄されたアツコが、行く当てもなく乗り込んだ路線バスの終点で見たもの。学級閉鎖で留守番中のアタル君が巻き込まれた不可思議な事件。自殺同然の事故で兄を亡くした妹が、偶然出会った女子中学生。などなど」。俳句17文字に込められ思いを自由な発想で物語にしているが、よくもまぁと思う、人生の機微や人間模様を、ミステリー、ホラー、人情ものなど多彩なジャンルで描いているのは著者ならではこそ…(俳句を作った人からも好感をもって受け止められている)。『読後に怖さや辛さや哀しさ、生きることの難しさを感じる作品が心に残った』という感想があったが同感!
kあ
2026年book ランキング 
 1 位 ババヤガの夜
 2 位 百年の時効
 3 位 ぼんぼん彩句
 4 位 イクサガミ(地)
 5 位 新・教場2
 6 位 同じ星の下に
 7 位 彼女が最後に見たものは
 8 位 もっと悪い妻
 9 位 彼女たちは楽園で遊ぶ
10 位 連写 TOKAGE3-特殊遊撃捜査隊
ランク外
途中で挫折 三体

                              ※はノンフィクション、エッセーまたは過去の名作です。