第五章(6月15日~21日)
サリア~サンテァゴ・デ・コンポステーラ~フィステーラ



月 日
行              動  距離と時間 
(含:昼食・休憩)
宿・費用ほか 
6/15
巡礼
31日目
サリア6時45分出発
昨日と同じ距離だが今日の方が少しは楽だった
ポルトマリン到着12時30分
Midoriさんの助言により今日は公営を避け私設のアルベルゲに泊まる(ストレスが無く最高)
時間:5時間45分 朝食=4€
昼食=7€(ビール・タコ)
アルベルゲ(フェラメンテロ)10€
夕食:9.5€
今日の距離:21.6k
累計の距離:692.7k
残りの距離:92.3k


昨日知り合って夕食を一緒にした
千葉から来たというホソヤ青年と
サン・サルバドール教会の前を過ぎ
アルベルゲ街を抜けると サリアの町が眼下に見える
久しぶりに線路を渡る 森の中にスタンプが(100k歩く人のため)ドネーション


遠くに高速道路が見える
途中でMidoriさんと会う
約3時間歩いてバル到着 Midoriさんと一緒に(Midoriさん写真提供)
風車と飛行機雲 後99k地点(100k地点を見過ごした)
目にしみるような緑 教会とお墓
十字架と巡礼者が捨てた服(?) ポルトマリンの町


ミニョン川の橋
(最初の橋はローマ時代に架けられ
たが戦により壊され1120年に再建)
この坂を上り町に入る


ダムにより旧村は沈んだ
右のサン・ニコラス教会は
沈む前に移築された
サン・ニコラス教会
アルベルゲ 今日は広々ゆっくり
アメリカ風のレストランで昼食 夜はMidoriさんと(ドミニカ出身の)ニューヨークの
バンクマン(JPモルガン)の女性と一緒に夕食


月 日
行              動  距離と時間 
(含:昼食・休憩)
宿・費用ほか 
6/16
巡礼
32日目
ポルトマリン6時45分出発
350m~700m~565mの標高差24.5kを頑張りました
特に見どころの無い田舎を歩いたという感じ
パラス・デ・レイ到着1時30分
時間:6時間45分 朝食=1.9€(パン・コーヒー)
昼食=2.3€(お菓子・コーヒー)
アルベルゲ(ベント)10€
夕食:9€
今日の距離:24.5k
累計の距離:716.9k
残りの距離:67.8k
昨日渡った橋を横に見ながら(湖にガスがかかっている) 坂を上ると松ぼっくりを並べてあった
自動車道が巡礼路を回り道させる 細い建物は高床式穀物倉庫:オレオ(オスピタル・ダ・クルス)


大勢人が集まって
いるが何だろう?
延岡から来たという人と一緒に(塔は何か分からない)
何と小さな男の子がクレデンシャルにスタンプを押していた もうすぐかな?(巡礼者の数が多い)
赤毛のアンが出てきそう 木漏れ日の中気持ちよく歩く
アルベルゲ到着(私営) サン・ティルソ教会
礼拝堂 ステンドグラス


月 日
行              動  距離と時間 
(含:昼食・休憩)
宿・費用ほか 
6/17
巡礼
33日目
パラス・デ・レイ6時35分出発
途中、メリデの町で道中で最も美味しいと言われるプルポ(たこ)料理を食べる
リバディソ・ダ・バイショ14時05分到着
私営はMidoriさんが先着で行ってくれたが開いていなかったので公営(やはり設備がよくない:場所はいい)
時間:7時間40分 朝食=1.7€
昼食=9・8€(プルポ・ビール)
アルベルゲ(バイショ)6€
夕食:10€
今日の距離:26.0k
累計の距離:743.2k
残りの距離:41.8k
まだ、明けやらぬ頃サン・ティルソ教会を後に 巡礼者像が道案内
パン工場の前には車がいっぱい オレオを横に見ながら
野宿のカミーノがいた 歩きにくい石畳と橋


フロレス(中世の4つの橋が架かっているとか)
この教会でスタンプをもらう
いつも一緒になる韓国のご婦人4人と やっと探し当てたプルポ料理店(たこを持っている) 
(道中で一番美味しいたこ料理:メリデの町)
さっそくビールで乾杯 『サンティアゴまであと50k』地点
小川にかかる石の橋 牛も一緒にカミーノ


イソ川沿いにある公営のアルベルゲ
(人気があるとか・・・)
右の写真のように若者が川遊びをしている
大胆ですね~!


月 日
行              動  距離と時間 
(含:昼食・休憩)
宿・費用ほか 
6/18
巡礼
34日目
リバディソ・ダ・バイショ6時40分出発
予定を2.8k伸ばし(アルベルゲが少ないため)
オ・ペドロウソに13時到着
私営のアルベルゲで昨日Midoriさんと予約していたのでよかった(大きくきれいなアルベルゲ)
時間:6時間20分 朝食=1.5€
昼食=1.5€(ビール・パン)
アルベルゲ(10)€
夕食:10€
今日の距離:21.7k
累計の距離:764.9k
残りの距離:20.1k
リバディソ・ダ・バイジョからしばらく上りが続く Midoriさんが追いついてきた


アルアースの町に入る
(名物のチーズ『アルアース・ウジョア』牛乳で
作られた香りがきつくなく中が柔らかい)
これがそれです(買って帰れない・残念)
町を出るといつもの景色 農村地帯を歩く
MidoriさんとJPモルガンの彼女 カミーノ仕様のビール?
道の下に小川が流れ橋になったいた 花を横目に・・・


サンティアゴまであと20kの表示
(ただ、案内書とは3~4kのずれ
がありどちらが本当なのか不明)
ユーカリ林を歩く
盲目のご主人と二人の子供をつれてカミーノ ペドロウソの体育館(子供の競技があった)
アルベルゲ到着 中はすごくきれいだった
Midoriさんと一緒に洗濯物干し ベッドはこんな感じでしっかりしていた



月 日
行              動  距離と時間 
(含:昼食・休憩)
宿・費用ほか 
6/19
巡礼
35日目
オ・ペドロウソ6時50分
凱旋前、最後のアルベルゲ(400名収容)のある
モンテ・ド・ゴソに13時到着
歓喜の丘を降り行き過ぎて30分くらいは無駄に歩いてしまった(5kプラスかな?)
アルベルゲは4人部屋で快適
時間:6時間10分 朝食=1€(フリー)
昼食=€(無し)
アルベルゲ(モンテ・ド・ゴソ)9.2€
夕食:8€
今日の距離:15.6k
累計の距離:780.5k
残りの距離:4.5k
町を出てすぐに林の中を歩く 林を出てカミーノは続く
最初のバルでは朝食を食べるカミーノが 何の標識かよくわからない
サンティアゴ空港(ラバコージャ)が見えた 「SANTIAGO」の案内


サンタ・ルチア教会
(ここでクレデンシャルにスタンプを押す)
教会の横を通り坂を上ると


サン・マルコス教会
(ここでもスタンプをもらう)
モンテ・ド・ゴソに入る
(ローマ法王ヨハネ・パウロ2世訪問記念のモニュメント)


4人の巡礼者
(サンティアゴのカテドラルの尖塔を指さしている
:昔の巡礼者の歓喜の気持ちが分かる?)
日本スペイン交友400年記念モニュメント


歓喜の丘を降りアルベルゲを目指していたら
次の町まで来ていた(また、引き返し=疲れた)
モンテ・ド・ゴソとは『歓喜の丘』という意味
団地みたいなアルベルゲ
(400~800名収容)
三重テレビが熊野古道との関連で取材に来ていた
Midoriさんと一緒にインタビューを受けた
(9月頃放映とか?)


月 日
行              動  距離と時間 
(含:昼食・休憩)
宿・費用ほか 
6/20
巡礼
36日目
モンテ・ド・ゴソ6時30分出発
ゆっくりと最後の歩きを楽しみ
サンテァゴ・カテドラル7時50分到着
6年がかりの夢800kを達成、ボタフメイロ(大香炉)には涙が出ました。
時間:時間分 朝食=€無し
昼食=8€(ビール・スパゲティ)
アルベルゲ(Semunario Menor)12€
夕食:13€
今日の距離:4.5k
累計の距離:785.k
残りの距離:0k


カテドラルの横に到着
(バックはパラドール))
 サンテァゴ・デ・コンポステーラの旧市街に入る    
 

カテドラルを横に見て歩くと
   
    オブラドイロ広場に到着:後ろはカテドラル
(ここでついにカミーノが終わりました) 
     

すぐに巡礼事務所に行き巡礼証明書を発行してもらう
(9時に開くと聞いていたが8時からで早めにできた)
 カテドラルの周りはまだ静かだった    
     

日本人が珍しいのかたくさんの人がよってきた
これが巡礼証明書です
Midoriさんと一緒のスペイン女性のお陰で
列車のチケットを入手できた(カミーノのお陰)
左の列は巡礼事務所の順番待ちです
カテドラルから見るオブラドイロ広場
正面から入る ミサのため人が集まっていた


ミサが始まる
(すごく声のきれいな聖女の賛美歌で始まる)
11時までに巡礼証明書を手にした人は
出発地・出身国・人数が読み上げられる
司教のお話


毎週金曜日にボタフメイロが行われる
(荘厳な気持ちになります)
走馬燈のように巡礼の道を振り返っていた
ボタフメイロ(大香炉)の準備
頑張って歩いた甲斐がありました 終わると静かに上がっていきます
外に出ると人でいっぱいだった JPモルガンの彼女にアルベルゲまで案内してもらった
(ここに2泊します)
遅い昼食(高いけど美味しいスパゲティ) 再びカテドラルへ
中央祭壇の聖ヤコブ像に後ろから抱きつき巡礼が終わったことと決意が成就したことを報告し感謝の意を伝えます 中央祭壇から見るカテドラル内
地下に聖ヤコブと弟子2人が眠っており
その聖遺物が入った銀の箱がある
(隣で涙を流している人もいた)
カテドラル内は静かに巡礼者を待っていた
・・・・・End


月 日
行              動  宿・費用ほか 
6/21 サンティアゴ・デ・コンポステーラ 9時発のバスで
フィステーラへ・・・そこから3k歩いてスペインの最西端の岬へ行く
岬の先にカミーノ0km地点がある
バス代(往復)=23.6€
朝食=€(無し)
昼食=1.8€(ビール)
アルベルゲ(連泊)12€
夕食:10€
窓を開けたら町に虹が出ていた バスステーション(フェステーラ行きを待っている)
何日ぶりにバスに乗るだろう(真っ直ぐなハイウエイ) 2階席の最前列で一緒になったイタリアからの観光客
海の町に出た このバスです
フィステーラ到着 歩き始めると教会が見えた(結婚式の模様)
左手に海を見ながら3k歩く 巡礼者像の向こうに岬が見えた


スペイン最西端に立つ十字架到着
喜びの記念撮影
十字架から岬を望む カミーノ0km地点
大西洋を望むこの場所に巡礼中の物を焼く人も また、いろんな物が捨ててあった


最西端に立つkochan
MidoriさんとJPモルガンの彼女
西の端に別れを告げてコンポステーラへ 最後の夜カは巡礼者御用達のレストラン(サ・マノーロ)
(とっても美味しい料理を堪能) ミックスサラダ パスタサラダ
ローストビーフ ポークリブロースト
ローストフィッシュ(カレイ)
もちろん一人で食べたのではありません
皆さんがそれぞれ注文した物です
コンポステーラに夜の帳がおりた(‏‎22:18:46)


  カミーノを終えて

  6年前に思い立ち36日と1日かけてサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからフィステーラまで約800kの道を4人で歩き通しました。計画より2日早い快挙です、疲れからか時には4人の間で意見の食い違いもありましたが終わってみれば全てカミーノです。
 サンテァゴのカテドラルのボタフメイロを見たときには思わず涙しました。68年の人生の中でこのような経験を夫婦でできたことに感謝しています!
 体力的にはほとんどケアも無く歩け(葉子ママはちょいときつかったようですが)、強い体に産んでくれた親にまず『ありがとう』です。
 カミーノの途中で、いろんな人と出会い助けてもらったことが多々ありました。特にアメリカに単身渡り向こうで大学院を目指しているというMidoriさんには後半アルベルゲや、チケットの手配、それといろんな情報等の交換をしながら同行しました。また、スペイン・アメリカ・フランス・ブラジル・韓国の人たちからも情報をもらいながら旅ができました。
 それとインターネットの活用(PC、スマホなしでは無理でした)。
 日本語以外話せない私たちがよくもここまで・・・。
 『想い強ければ、必ず実現する』と言う気持ちを忘れずにこれからも前を向いて歩いていきたいと思います。
 6年前からの準備と、毎日の記録・写真整理・HPの作成、それに明日の計画など歩く以外にも色々苦労しましたが今となってはいい思い出です。
 応援、ありがとうございました。
  Buen Camino!



最終章(ご褒美編)へ