涅槃の道場(香川県)(1013月日~日)


三十四日目:10月13日・曇り時々晴 参拝所番66~65番 距離29.4k (総距離999.2k)
参拝・歩き等の総時間10時間50分
行              動  宿・費用ほか 
”千里(1000k)の道も一歩から”
とはよく言ったもので、一歩一歩積み重ねが1000kになろうとしています。
車など交通機関を使えば、アッというまですが、それでも一歩を積み重ねるといつかは成就するのですね。
ボンちゃんがタイトル『ひとり歩きは本当?旅の最初から美女が登場しています』と言ってきましたが、気持ちはひとり歩きでも、いろんな人との出会いが”ひとり歩き”の魅力なのです。
スーザンに『お大師様と二人歩きだと』と言ったら『じゃ、私たち4人ね!』と言っていました。
今日は、二つの山を越えて30k近く歩き、ちょいと無理かなと思ったのですが最終的にはスーザンも行くと言ったので頑張りました。
その代わり明日は平道30kくらいにして温泉に行きます。
残念ながら善通寺は距離と土曜日に重なるので宿泊は無理です(団体さんが多い)。ゆっくりうどんでも食べます。
宿代=7900円(焼酎代を含む)
納経帳・ご朱印=600円
   (300円×2ヶ寺)
お昼のパン代など=502円
ランドリー=0円
今日の支出=9002円

  累計=303287円   
 
難所へ向かって出発(‏‎6:30:36) 山の途中から見る三島の町
一休みです 山道に入ります
六十五番札所(三角寺)標高480m 次の寺に向かいます
国道の横にあるお遍路宿(無料)
『無料でもここに泊まる勇気がありますか?』
いったん徳島県に入り、香川県へと歩きます
(この当たりが三県境みたい)
これから5.7k、山道に入ります 山道に入る前に食事(逆打ちの人も)
今日の私のランチ 結構登ります


六十六番札所(雲辺寺)標高911M
宝満山より高いところにあります
(八十八箇所中で最も標高が高い札所)
なすの腰掛け
『親の意見と茄子の花は万に一つのあだもない』
なすの花は全て実になるということから縁起物


雲辺寺の五百羅漢像
下りの道は整備されていても4.7kの下りはきつい
スーザンに必死について行った
ようやく青空屋到着(17:27:34)
今まででベスト3に入るいい宿
料理も施設もおもてなしも良かった
(イノシシのハンバーグも食べた))

三十五日目:10月14日・曇り~晴 参拝所67番~71番 距離31.0k (総距離1030.2k)
参拝・歩き等の総時間時間分
行              動  宿・費用ほか 
 ”涅槃の道場で何を悟るか?”
『様々な苦を絶ち、一切の煩悩を滅ぼし、不生不滅、解脱の境地・・・涅槃とはそういう意味』だそうですが果たして・・・。
1000k歩いて、いろんなことが起き、たくさんの人と出会い、皆さんに励まされ、ようやく先が見えてきました。
毎日歩きながら、色々考えますが、色々あって人生。まさに縮図です。
自信を持って旅を終えることができるか・・・。???

スーザンがいろいろなことに関心を持っているので、今日の銭形砂絵も私は知りませんでしたが、彼女が見たいと言ってので行きました。
宿代=7300円+8316円
     (焼酎代を含む)
    かき氷(2杯)=756円
ドリンク=160円 
納経帳・ご朱印=1500円
   (300円×5ヶ寺)
ランドリー=400円
今日の支出=18432円

  累計=321719円   
 
お世話になった青空屋の女将さんと(6:35:18) もちろん日本の風景の中を歩きます


こんな『お遍路さんのお休み処』もあります
自然記念物『小松尾寺のカヤ』(67番入り口)
六十七番札所(大興寺) 観音寺市に入った
琴禅八幡宮のお祭り 銭形砂絵(寛永通宝)
六十八番札所(神恵院) 六十九番札所(観音寺)68番の隣
お茶屋でかき氷を楽しむ 七十番札所(本山寺)
スーザンが『般若心経』を心の中で読んでいる
パウチしたものをあげた(彼女はクリスチャンです)
讃岐に入って初めて食べた釜揚げうどん
(二玉で390円)味はマアマア!


七十一番札所(弥谷寺)
本堂まで500段以上の階段(108段を含めて)を
上りお詣りしないと納経帳にご朱印をもらえません
71番に入る108段の階段
本堂から見る三豊市の町 天然いやだに温泉ふれあいパークみの(‏‎16:44:06)
一旦ここに荷物を預けて71番にお詣りした

三十六日目:10月15日・晴 参拝所番72~78番 距離26.3k (総距離1056.5k)
参拝・歩き等の総時間9時間35分
行              動  宿・費用ほか 
”再びお接待について”
①3~4日前に、スーパーから出てきた中年の女性がスーザンにこれしかないのだけどとポケットから200円近いお金を差し出された。
スーザンはためらっていてけど、あなたがもらったのだから好意を受け取るよう話したところ。喜んで受け取った。
②昨日、川の土手の道を歩いていたら後ろから、これも中年の女性が『お遍路さ~ん』と言って走ってきて冷たい缶コーヒーを1本ずつ渡された。
しっかりとのどを潤しました。
③今日、73番札所で納経帳にご朱印を押しながらお坊さん(女性)が『歩きですか?』と言われるので、そうですと答えたら『歩きの人にはお接待をしますのでこれでジュースでも飲んでください』と言って二人分400円のお金を頂きました。
(前にも書いたかしれませんが)お接待でお金おもらっても、それをお賽銭にあげるようなことはしないで自分が使うことがお接待に応えることになるそうです。
(それにしても、お接待されるのは女性ばかりのようです)
宿代=6450円
    (ビール代を含む)
朝食(パン)=200円
お昼(手打ちラーメン)=350円
   ドリンク=130円 
納経帳・ご朱印=2100円
   (300円×7ヶ寺)
ランドリー=400円
今日の支出=9630円

  累計=331349円
 
朝食無しでスタート(‏‎6:15:10)右の山の方に入ります 山を出たら朝日が輝いていた
七十二番札所(曼荼羅寺) 七十三番札所(出釋迦寺)
73番から見る善通寺市 七十四番札所(甲山寺)
善通寺近くのパン屋さんで偶然ネイトと会う
(こんな偶然もあるのですね、彼は先に進みました)
七十五番札所(善通寺)


善通寺・御影堂(大師堂)
善通寺・五重塔をバックに
善通寺・五百羅漢像 赤門七福薬師(善通寺商店街)
七十六番札所(金倉寺) 七十七番札所(道隆寺)
丸亀城が見えた 釣り鐘と龍神さま(いわれはネットで・・・)
七十八番札所(郷照寺) 坂出国際ホテル(‏‎15:50:46)
一泊二食で6000円です
番外編(十八日目:9月27日)の足の状態
少しほとぼりが冷めたので、一番ひどかった時の状態をご覧頂きます。(悪趣味でスミマセン)
宿について、靴下を脱いだら私もびっくり(他の指にも豆はできていましたが)、これでは明日は歩けないのではと真剣に心配しました。
1時間くらいかかり、針でつぶし膿を出し消毒し薬を塗って『明日歩けるように』お大師様に祈りました。
その甲斐あってか、結局40kも歩くことになりましたが何とか持ちました。
(痛さもだいぶ我慢できるようなったものです)
しかし、この時から毎日足のケアが続いているのです。



三十七日目:10月16日・ 参拝所番79~83番 距離30.6k (総距離1087.1k)
参拝・歩き等の総時間10時間01分
行              動  宿・費用ほか 
”旧遍路道と歩きやすい遍路道”
何回もお遍路を回ったり、昔ながらの遍路道にこだわる人は旧遍路道を歩く人もいるようですが、実際通して歩いてみると昔ながらの道はきついものがあります。
できるだけ効率よく歩きやすい道を探すというのが、私たち初心者の歩きです。
ある宿のご主人が『世界遺産は反対、この道は迷って迷って歩くことに価値があるので四国どこを歩いてもいい。だから別に世界から人が集まらなくてもいい』 と、そうは言ってもねぇ~!
私は、やはり歩きやすい方がいいです。
今日も、中年の女性からお菓子のお接待を受けました。道路で、私たちの来るのを待ち受けて持ってこられました、頭が下がります。
宿代=4850円
  ビール代=870円
朝食(パン:明日分)=351円
お昼(うどん)=450円
納経帳・ご朱印=1500円
   (300円×5ヶ寺)
ランドリー=400円
今日の支出=8421円

  累計=339770円
 
雨が降らないことを祈りつつスタート(‏‎6:38:36) 七十九番札所(天皇寺)


81番に登る途中から「瀬戸大橋」が見えます
自動車道から遍路道に入ると延々と階段が・・・
八十一番札所(白峯寺)標高280m 崇徳上皇の霊を祀る「頓証寺殿」


またまたここでネイトと会う
次の82番下ってまた登る


八十二番札所(根香寺)標高365m
賢明な読者はすでにお気づきと思いますが
80番が抜けているのでは?とお思いでしょう
実は、効率よく廻るために今日は
79→81→82→80→83と廻っています
82番は本堂に行くのに回廊を通って行きます
さぬき国分寺町を82番からの下りで見ます 八十番札所(國分寺)
池にボールを打ち込むゴルフ練習場 八十三番札所(一宮寺)
天然温泉きらら(‏‎16:40:50) ここは宿泊棟別ですが温泉入り放題



三十八日目:10月17日・曇り~晴 参拝所番84~87番 距離33.0k (総距離1120.1k)
参拝・歩き等の総時間10時間10分
行              動  宿・費用ほか 
”またまた感動の出会いがありました”
84番八島寺に登る途中、地元のおじいさんが『あんた達は83番から来たんだろう、上で30歳代くらいの女の人が待っているよ』と、う~ん?泉さんは一日後ろなのに人違いだろうくらいに考えて登っていくと、山門の前で『中山さんですか?』と、何と2日目に会って、その後しばらく一緒した鹿大の女子学生(名前はナナちゃん)のお母さんでした。
いやぁ~、びっくり!ナナちゃんも徳島県のみを歩いたがとても得るものがあったようで、若い人がこれに挑戦することの素晴らしさなど色々話しました。

また、お接待もお金、ヤクルトジョアをもらたりと感動の一日でした。

ちなみに、今日は計画通り歩けて明日で88番結願となりそうです。
宿代=0円(明日支払い)
お昼(うどん)=420円
ドリンク=257円
爪切り=397円
納経帳・ご朱印=1200円
   (300円×4ヶ寺)
ランドリー=400円
今日の支出=2674円

  累計=342444円
 
雨上がりの『きらら』をスタート(‏‎6:20:28) どんよりとしているが雨は降っていない


新春日川橋から見る八島
(あの上まで登るのです)
なだらかに見えるがかなりの急坂です
途中から見る八島の町 八十四番札所(屋島寺)標高284m


私のHPを見ていて今日ここに来るのがわかって
いたので、娘がお世話になったので会いたかった
と言ってわざわざ会いに来てくれました。
お接待と言って手作りの素敵なもの(上の写真)を頂き
ました。しかも、同じ名前ということで葉子ママにも・・。
門前で待っていたナナちゃんのお母さん


85番も山の上でした
団体さんはケーブルカーで登っています
急な下りにスーザンがビビっています
お迎え大師(市内が一望) 八十五番札所(八栗寺)標高230m
ぶっかけうどん(中)320円、おにぎり100円 平賀源内旧居(さぬき市が平賀源内
の生誕の地とは知りませんでした)
八十六番札所(志度寺) 『HOLLYWOOD』みたいとスーザンに大受けでしたが
まさにその通り(何なんだこれは?)
秋の花・コスモスが満開(すっかり季節が変わりました) 八十七番札所(長尾寺)
今宵は民宿・ながお路(16:29:50) 日系ブラジル人夫妻と(カミーノを思い出す)
奥さんは日本語ペラペラ、旦那さんはダメでした



三十日九目:10月18日・ 参拝所番88番 距離25.7k (総距離1145.7k)
参拝・歩き等の総時間6時間55分
行              動  宿・費用ほか 
”結願”
9月10日に熊本を出て39日目に結願(台風の停滞を除くと38日目)、人生の縮図みたいにいろんなことがありました。
あれもこれも、『喫茶室』を始め皆さんの励ましや旅の途中で出会った人の情けがあったからできました。
自分一人では何もできない、『お陰様』と言うことを身をもって知りました。
明日、1番まで歩き”お遍路の旅”も終わります。
今日で1145.7k、明日で1175kくらいになると思いますが最後まで気を抜かずに頑張ります。
スーザンとは明後日の朝、別れることになりますが若いだけあって飲み込みも早いし、きっと通しで結願すると思います。
宿代=6500円+6600円
 (焼酎代など=1350円)
お昼(うどん)=550円
ドリンク=130円
納経帳・ご朱印=300円
   (300円×1ヶ寺)
ランドリー=400円
その他=4500円
今日の支出=20330円

  累計=362774円
 
最後の大窪寺へ向けて出発(‏‎6:52:42)
歩き始めてすぐに女性からお接待(飴)を受ける
5kほど行くと「おへんろ交流サロン」があります
ここで、結願(歩きと自転車)した人に証明書と 同行二人バッジとCDがもらえます
サロンの中は資料がいっぱい スーザンが山道は苦手なので旧へんろ路
から車道経由で向かう(これが正解!)
廃校になった場所を利用した直売所
(ここでコーヒーの接待を受け赤飯をもらった)
山越えの道を選んでいたら正面の
山の中を歩くことになっていた


『四国霊場結願所』到着
歩いてみると長いように短いような・・・。
でも、きつかた!
弘法大師様もお迎えしてくれた
寶杖堂に奉納されている杖
(結願した人の杖が奉納されている)
私は記念に持ち帰ることにした
八十八番札所(大窪寺)
門前で食べたうどんとお接待でもらった赤飯 今宵の宿・白鳥温泉(‏‎14:42:24)
今日も山越えを覚悟したが順調でした



四十日目:10月19日・ 参拝所1番 距離29.5k (総距離1175.2k)
参拝・歩き等の総時間8時間10分
行              動  宿・費用ほか 
”四国は歩いて「円・循環」するのが特徴。歩き始めた所に戻り縁を結ぶ”
とは『びざん』のご主人の言葉、まさにその通りですね。
今日で、一番に戻り完全に四国を一周したことになります。
歩いた距離は1175.2kとなり、さすがに”やった~”という気持ちになりました。
今日も、助けてくれる神がいました。大阪峠(380m)を超える予定でしたが、その道に入ろうとしたら道路工事の案内をしている人が手招きして『古い遍路路にこだわらないなら国道(11号)から県道(41号)に廻る方が距離は変わらないし早い』と教えてくれました。
お陰様で、予定より早く着きゆっくりできました、ありがたいことです。
宿代=8640円
 (焼酎代など=1240円)
お昼(パン)=372円
ドリンク=210円
納経帳・ご朱印=300円
   (300円×1ヶ寺)
その他=2700円
今日の支出=13462円

  累計=376236円
 
部屋でおにぎりを食べて出発(‏‎6:25:42) 単調な風景の中を歩く
海岸に出た 讃岐相生という駅
(この先で、山越えでない道を教えてもらう)
徳島県鳴門市に帰ってきました(ぐるり一周) 歩道のない国道(11号)は歩きにくいのです
県道41号に入り山の中へ(一軒家が見える) 卯辰越(海抜3mから230mはきつい)
下りてきて大麻比古神社の参道を歩く 一番札所(霊山寺)仁王門到着(‏‎14:00:48)


スーザンと廻る最後の寺になりました
早いもので40日前にここからスタートしたのです
杖も短くなりました(買ったお店で比べてみると)
巡礼最後の宿・大鳥居苑(‏‎14:43:02) 豪華な料理(?)で最後の
夕食を楽しんでいます
10月20日:別れの朝
無事の結願を祈ります(17日間一緒に歩きました)
固い握手を交わし・・・
スーザン一人旅立つ(6:02:24)
今日、30kを超えると言って早い出発です


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