今から1200年前、弘法大師が42歳のときに人々に災難を除くために開いた霊場が四国霊場。
人間には88の煩悩があり、四国霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、願いがかなうといわれています。
徳島阿波(発心の道場1番から23番)、高知土佐(修行の道場24番から39番)、愛媛伊予(菩提の道場40番から65番)、香川讃岐(涅槃の道場66番から88番)に至る約1200キロを巡拝する四国遍路は昔も今も人々の人生の苦しみを癒し、生きる喜びと安らぎを与えてくれる祈りの旅なのです。
遍路笠には次の四つの言葉が書かれています。
迷故三界城=迷うが故に、三界は城なり
悟故十方空=悟るが故に、十方は空なり
本来無東西=本来は、東西はなく
何処有南北=何処んぞ、南北あらんや
全行程1200キロの道のりを、一ヶ寺、一ヶ寺お参りすることで煩悩を一つずつ消していき、本当の自分に目覚め、心身を磨く四つ過程として、お大師様が四国開かれた信仰の道場です。
白衣と菅笠をつけ、金剛杖を持てば、日常生活の肩書きなどもなくなり、人の姿は平等となります。日常の世界から聖なる世界へ入った純粋無垢な気持ちを表すのです。
2014年5月から6月にかけて、スペイン・サンティアゴへの道800kを歩きました、今回は1.5倍の距離になるが舞台が日本、一人旅、それに巡礼の経験もあることから一日平均30キロ以上歩くことを目標としました。
この道はスペインに行く前から興味は持ってはいたのですが、時間、体力、費用などから踏ん切りがつかないでいました。ところが、最近読んだ本やネットなどで調べてみると歩けるのでは?と、それなら体力と時間のある今しかないと思い挑戦することとしたのです。
さぁ、巡礼の道へ出発!
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