☆☆☆ 聖地サンティアゴ巡礼 (2014.5.14~6.27) ☆☆☆
 
(古稀の巡礼・サンティアゴへの道 800kの旅)


 
クレデンシャル(巡礼手帳)
スタート地点のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの
巡礼友の会の事務所で発行してもらう
これが『巡礼パスポート』となる
※日本友の会でも発行してくれる
(右の手帳は日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会発行
  手帳に押してもらったスタンプが巡礼でその土地を通過
した証明となる一日2カ所以上押してもらうのがいい

サンティアゴに到着したら巡礼事務所で最後のスタンプ
を手帳に記入してもらい、これで巡礼証明書をもらう

第一章(5月14日~21日) 日本~サン・ジャン・ピエ・ド・ポー~エステージャ(巡礼の始まり)
第二章(5月22日~29日) エステージャ~ラベ・デ・ラス・カルサーダス(小麦とブドウ畑の道)
第三章(5月30日~6月7日) ラベ・デ・ラス・カルサーダス~アストルガ(メセタの大地へ)
第四章(6月8日~14日) アストルガ~サリア (鉄の十字架に祈りを捧げる)
第五章(6月15日~21日) サリア~サンティアゴ・デ・コンポステーラ~フィステーラ(聖地まであと100k)
最終章(6月22日~27日) サンティアゴ・デ・コンポステーラ~マドリッド・トレド(観光)~日本 (ご褒美編)


  カミーノ・デ・サンティアゴとは?

  スペイン北西部のガリシア地方にある大聖堂、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩く巡礼のこと。
 サンティアゴ・デ・コンポステーラはローマ(ヴァチカン)、エルサレムと並ぶキリスト教徒の三大聖地のひとつで、イエスの使徒のひとりであった聖ヤコブ(セイント・ヤコブ=スペイン語でサンテァゴ)の亡骸が眠っているといわれている。 巡礼の歴史は1000年以上になる。
 そのルートはヨーロッパ各地から延びているが、フランスからピレネーを越えて北スペインを歩く”フランス人の道”(約800k)がもっとも有名で世界遺産にも登録されている。
 現在、ここを訪れる巡礼者は年間17万人。世界からトレッキング好きや敬虔なクリスチャンが集まってくるほか、私たちのように定年退職した人、悩みを抱えた人たちなど、それぞれを胸に歩いている。サンティアゴ・デ・コンポステーラへ着いた巡礼者たちは、巡礼証明書をもらい、ミサに参加する。
 その後、”地の果て”といわれるフィステーラ岬まで(90k)徒歩(またはバス)で移動し、大西洋に向かって巡礼中に身につけていたものを燃やして巡礼を終える習慣もある。 


 
また、「カミーノ 魂の旅路」でシャーリー・マクレーンは『カミーノは銀河の真下に横たわり、大空にある星々から流れ出しているエネルギーを反映しているレイ・ラインに沿っていると言われている』と書いてます。それに『レイ・ラインのエネルギーは地表の上部と下部に半々に存在しておる。そのエネルギーは非常に高い波動を発しており、人の意識がこの高い波動に触れると、思考、体験、記憶が明晰になり啓示が起こるそうだ』とも・・・。
 それが『星の巡礼』なのです。

 この道を知ったのは2007年に観た映画「サン・ジャックへの道」と「星の巡礼」(パウロ著)を読んで時です。それから実際に歩きたいと思ったのは約6年前(2008年)の3月、黛まどかさんの『星の旅人』を読んだのが始まりです。

 私たち4人(途中まで6人)はフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの”フランス人の道”800kを約36日くらいかけて歩きます(シャーリーの言うレイ・ラインに沿った道です)。
 宿泊は原則アルベルゲ(巡礼宿)としますが定員を超えた場合や、汚さや便利さによってはオスタル(レストランやバルと一緒になっている宿泊施設)や、オテル(ホテル)も利用します。
 一日の始まりは5時起床、朝食がとれる時は朝食後、とれない時は6時頃出発で途中朝食となります。
 宿に着いたら(遅くとも2時まで)シャワー、洗濯、昼食、シエスタ(昼寝)、写真整理やHP更新、夜はワインでいっぱいという計画です。
 旅の疲れでイライラカッカしないで仲良く歩きます。
何せ、巡礼の旅ですモン!
                



 


 巡礼(E l Camino)         (巡礼三日目に立ち寄った)聖ステファノ教会

 この旅路はあなたを巡礼者にします。なぜならサンティアゴへの道はただたどり着くための道でもなければ、何かご褒美をもらうためにやってみることもないからです。サンティアゴへの巡礼の旅はひとつの「たとえ話」であり、ひとつの現実なのです。この巡礼があなたに何かを語りかけることを許すならば、またあなたがこの巡礼によって変えられようとするならば、そしてあなたが真の巡礼者となるならば、それは特定の時間の内と外で段階ごとに、また一生をかけて歩く道だからです。

 巡礼はあなたをより単純にしてくれます。それはリュックがより軽ければ、背中の緊張は少なくなるし、生きるためにどれだけわずかなものが必要かを体験するからです。

 巡礼はあなたを兄弟・姉妹にしてくれます。あなたの持っているものは何であれ他の人と分かち合う準備ができていなくてはなりません。というのは、たとえあなたが一人でこの巡礼を始めても途中で仲間に出会うからです。

 巡礼はコミニュティを生み出します。他者を受け入れるコミニュティを。他の人がどう旅路を歩いているかに興味を持つコミニュティを。お互いに与え、受けるコミニュティを。

 巡礼はあなたに要求します。どんなに疲れていても、足にまめができていようとも夜明け前に起きて、暁の中を歩かなくてはなりません。歩き続けるための少しの休息しかとれないでしょう。

 巡礼はあなたを観想へ、驚きへ、歓迎へ、内省へ、立ち止まることへ、沈黙へ、聴くことへ、感嘆へ、祝福へと招きます。また、自然へ、旅路の仲間へ、私たち自身へ、そして神へと。


 巡礼者の垂訓(The Beatitudes of the Pilgrim)

1 巡礼者は幸いである。巡礼が見えないものにあなたの目を開くならば。
2 巡礼者は幸いである。あなたが最も気にしていることが、ただたどり着くことではなく、他の人と一緒
  に目的地に到着することらば。
3 巡礼者は幸いである。巡礼を観想し、それが名前と何か新しいものの始まりで満たされていることを
  見いだすならば。
4 巡礼者は幸いである。あなたのリュックが空っぽになり、心が静けさと生命で満たされるならば。
5 巡礼者は幸いである。一歩戻って誰かを助けることの方が、わき目をふらずにただ前進することより
  も、はるかに価値あることだということを見いだすならば。
6 巡礼者は幸いである。全ての予想外の驚きに対して深い感謝の気持ちを表現する言葉を持たないと
  き。
7 巡礼者は幸いである。ただあなたが巡礼をするのではなく、巡礼にあなたを変えさせるならば。
8 巡礼者は幸いである。道々、真の自分に出会い、立ち止まり、見つめ、聴き、自分の心を大切にする
  ことを知るならば。
9 巡礼者は幸いである。真理を求めて、巡礼を、道であり、真理であり、生命である方を求める。「生
  命の道」にするならば。
10 巡礼者は幸いである。あなたは巡礼が終わったときに本当の巡礼が始まることを知るのだから。

Buen Camino!(巡礼者同士の挨拶言葉です『良い旅路を!』)





800kの旅を終えて

クレデンシャル(下)のスタンプを確認し巡礼証明書(第五章巡礼36日目・6月20を参照)を発行してもらい旅は終わる。

(表) (裏)
 



 カミーノの費用
旅    費

(129930円)
バス(ひのくに号:熊本福岡往復))
飛行機(福岡~パリ=マドリッド~福岡  パリ~ビアリッツ)
乗合タクシー(ビアリッツ~サン・ジャン・ピエド・ポー)
バス(サンティアゴ・デ・コンポステーラ~フィステーラ往復)
列車(サンティアゴ・デ・コンポステーラ~マドリッド)
3725円
116305円(109405+6900)
2300円(16€)
3400円(23.6€)
4200円(29.2€)
宿   泊

(62530円)
アルベルゲ(38泊)
ホテル(3泊)あと2泊は別途旅行会社に支払い
(フランス=イビス  マドリッド=ベストウエスタン・マヨラズコ)
37700円(261.7€)
24830円
(9710+15120)
食   費

(92470円)
朝食
昼食
夕食
11620円(80.68€)
25850円(179.5€)
55000円(381.7€)
旅行会社
(ーーーー)
送迎・観光・2泊3日のホテル、食事代 ーーーー円
その他 準備に要した物・医療費・お土産・自分用 各自負担
合       計 284930円

※ 「旅行会社」や「準備に要した物(ザック・シュラフ・ズボン・靴、ポンチョ、靴下など)」はカミーノ費用から除いています。


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