スペイン北西部のガリシア地方にある大聖堂、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩く巡礼のこと。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはローマ(ヴァチカン)、エルサレムと並ぶキリスト教徒の三大聖地のひとつで、イエスの使徒のひとりであった聖ヤコブ(セイント・ヤコブ=スペイン語でサンテァゴ)の亡骸が眠っているといわれている。 巡礼の歴史は1000年以上になる。
そのルートはヨーロッパ各地から延びているが、フランスからピレネーを越えて北スペインを歩く”フランス人の道”(約800k)がもっとも有名で世界遺産にも登録されている。
現在、ここを訪れる巡礼者は年間17万人。世界からトレッキング好きや敬虔なクリスチャンが集まってくるほか、私たちのように定年退職した人、悩みを抱えた人たちなど、それぞれを胸に歩いている。サンティアゴ・デ・コンポステーラへ着いた巡礼者たちは、巡礼証明書をもらい、ミサに参加する。
その後、”地の果て”といわれるフィステーラ岬まで(90k)徒歩(またはバス)で移動し、大西洋に向かって巡礼中に身につけていたものを燃やして巡礼を終える習慣もある。
また、「カミーノ 魂の旅路」でシャーリー・マクレーンは『カミーノは銀河の真下に横たわり、大空にある星々から流れ出しているエネルギーを反映しているレイ・ラインに沿っていると言われている』と書いてます。それに『レイ・ラインのエネルギーは地表の上部と下部に半々に存在しておる。そのエネルギーは非常に高い波動を発しており、人の意識がこの高い波動に触れると、思考、体験、記憶が明晰になり啓示が起こるそうだ』とも・・・。
それが『星の巡礼』なのです。
この道を知ったのは2007年に観た映画「サン・ジャックへの道」と「星の巡礼」(パウロ著)を読んで時です。それから実際に歩きたいと思ったのは約6年前(2008年)の3月、黛まどかさんの『星の旅人』を読んだのが始まりです。
私たち4人(途中まで6人)はフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの”フランス人の道”800kを約36日くらいかけて歩きます(シャーリーの言うレイ・ラインに沿った道です)。
宿泊は原則アルベルゲ(巡礼宿)としますが定員を超えた場合や、汚さや便利さによってはオスタル(レストランやバルと一緒になっている宿泊施設)や、オテル(ホテル)も利用します。
一日の始まりは5時起床、朝食がとれる時は朝食後、とれない時は6時頃出発で途中朝食となります。
宿に着いたら(遅くとも2時まで)シャワー、洗濯、昼食、シエスタ(昼寝)、写真整理やHP更新、夜はワインでいっぱいという計画です。
旅の疲れでイライラカッカしないで仲良く歩きます。何せ、巡礼の旅ですモン!
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